DEXCS for OpenFOAM(R) は、OpenFOAMと、これをより簡単・高度に活用できるようにする為の様々なツールをすべてインストール済のオール・イン・ワンパッケージで、誰でも簡単・即使えるようにしたマシンイメージ(isoファイル)です。
詳しくはこちら
DEXCSランチャーのヘルプメニューからも参照できます
DEXCS2014では、
- OpenFOAMやその他の組み込みツールのヴァージョンアップに対応
- 初心者向けのDEXCSランチャーは、FreeCADマクロ(cfMesh用簡単設定ツール)を導入することで更なる簡素化が出来ました。
- DEXCS2011から搭載するようになった中級者向けツール(TreeFoam)の機能強化を図りました。
- 最適化ツール(OpenMDAO+openfoam_wrapper)を新たに導入しました。
なお、DEXCS2012までは、32/64bit版がありましたが、DEXCS2013からは、64bit版のみです。
インストールと利用法
詳しくはこちら
マシンイメージなので、DVDにイメージ書き込みすれば、DVDから起動してそのまま利用することができます。 (DEXCS初体験の人はこのライブDVDとして「まずは使ってみる」方法をお薦めします。)
- 起動後にインストール機能により、HDD等に直接インストールできる上、使用するユーザー名等を選択することができます。
- VMWare Playerや、VirtualBox等の仮想環境で起動して、仮想環境を作成することも簡単です。
- 基本的に、DEXCS2011でやった方法と同じです.DEXCS2012,2013では、同じやり方が通用しない部分が一部ありましたが、それらの不具合はなくなりました。
- VirtualBoxにインストールする方法は、こちらにDEXCS2013について詳しく記されていますが、基本は同じです。また、DEXCS2011までは、”Guest Additions”が入っておりませんでしたが、DEXCS2014では導入済みなので、共有ファイルの設定なども同様に実施可能です。
同梱プログラム
- OpenFOAM-2.3.x (2014年6月30日時点入手版)( http://www.openfoam.com/ )
- paraview-4.1.0 ( http://www.paraview.org/ ) Pythonバッチ機能有効版
- PyFoam-0.6.3 ( http://openfoamwiki.net/index.php/Contrib_PyFoam )
- swak4Foam (0.3.1)( http://openfoamwiki.net/index.php/Contrib/swak4Foam )
- extBlockMesh-0.0.x(http://www.etudes-ng.net/home/development/extBlockMesh)
- cfMesh-v1.0(http://www.c-fields.com/)
- blender-2.71 ( http://www.blender.org/ )
- SwiftBlock(http://openfoamwiki.net/index.php/Contrib/SwiftBlock)
- SwiftSnap(http://openfoamwiki.net/index.php/Contrib/SwiftSnap)
- BlackLabImager-1.3(http://system-imaging.blogspot.jp/2014/07/black-lab-image-creator-13-released.html)
- wx-glade(python-wxglade-0.6.8) ( http://wxglade.sourceforge.net/ )
- SPE ( Stani’s Python Editor ) 0.8.4.h ( http://pythonide.blogspot.com/2008/02/spe-084c-python-ide-editor-released.html )
- Emacs 23.4.1
- gnuplot-4.6.4-2
- JAVA gnuplot GUI-0.1.2(http://sourceforge.net/projects/jgp/)
- FreeCAD-0.14(http://sourceforge.net/projects/free-cad/)
- kdiff3-0.9.97-3(http://kdiff3.sourceforge.net/)
- HelyXOS-2.1.1(http://sourceforge.net/projects/helyx-os/)
- TreeFoam_2.22.-140803(+dexcsSwak)(http://dexcs.net/ocse2/?wpfb_dl=11)
- OpenMDAO-0.9.7(http://openmdao.org/)
- 同上用、openfoam_wrapper(https://github.com/TatsuyaKatayama/openfoam_wrapper)
- SLURM(https://computing.llnl.gov/linux/slurm/)
- DEXCSオリジナルツールとして
- DEXCSランチャー(dexcs.py)国際化対応版
- DEXCS十徳ナイフ(dexcsSWAK.py)。これをTreeFoamのメニューから呼び出せるようにしました(pyDexcsSWAK.py)。
- cfMesh用簡単設定ツール(makeCfMeshSetting.py)(http://dexcs.net/ocse2/?p=1851)
- snappyHexMeshDict簡易エディタ(snappyDictExporter.py)改良版 ( http://dexcs.net/ocse2/?p=806)
- 境界条件名の一括変更ツール(bcFilesConverter.py) ( http://dexcs.net/ocse2/xoops/modules/wordpress/index.php?p=348 )
- 時刻歴データのプロットツール(timeLinePlotter.py) ( http://dexcs.net/ocse2/xoops/modules/wordpress/index.php?p=390 )
- ソースコード検索ツール(dexcsTextSearcher.py) ( http://dexcs.net/ocse2/xoops/modules/wordpress/index.php?p=413 )
OSはUbuntu-14.04
DEXCS2012,2013 では、ベースOSをそれまでのUbuntu から、Linux Mintに変更しましたが、DEXCS2014では先祖返りして、Ubuntu-14.04になりました。
当初は相応のLinux Mint 17で開発を進めていましたが、TreeFoamでSegmentation Faultが頻発し、どうにも解決できなかった為です。また、致命的とまでいわないが、リマスターツールの挙動がややおかしいという点もありました。
ただ、それにしても、UbuntuはCAE用途には使い難いなぁ・・・と思うのは少数派でしょうか?
その他のドキュメントについて
- DEXCSランチャーのヘルプメニューを参照下さい。
- 本当に初めて使う人は、「ランチャーの使い方」-「まずは使ってみる」をご覧下さい。
- 「ランチャーの使い方」-「形状作成」にて、FreeCADの使い方を概略説明しています。
- 「ランチャーの使い方」-「メッシュ」「計算実行」「結果処理」を理解できるようになると、OpenFOAMの基本的なファイル構造を理解できたことにもなります。
- 以上は動画チュートリアルになっていますが、「フラッシュプレーヤー」を変更して参照することを強くお勧めします。変更方法は、最下段の「フラッシュプレーヤーの変更方法」をご覧ください。
- Blender⇒SwiftツールをDEXCSランチャーから使用することはなくなりましたが、ツールそのものは使用可能で、メッシュ作成用のテンプレートフォルダもBlenderモデルと併せて同梱してあります(デスクトップ上:DEXCS/template/swift_dexcsMesh)。
- Swiftツールもヴァージョンアップして、出力ファイルの仕様が少々変更になっていますが、基本的な使用方法は変わっておりません。使用法の詳細を知りたい方はDEXCS2013のリリースノートをご覧ください。
- openfoam_wrapper の使用法については、OpenMDAO端末を起動して、以下のコマンドを入力すれば、粘度の同定問題のドキュメントが表示されるので参考にして下さい。
- $ openmdao docs openfoam_wrapper
- SLURMというリソースマネージャもインストールしてあり、サブミット用のサンプルスクリプトを含んだケースファイルも同梱してあります(デスクトップ上:DEXCS/template/slurm_damBreak)。コア数が4つのマシンであれば、以下のコマンドを、そのまま利用可能(のはず)です。
- $ sbatch submit.sh (ジョブサブミット)
- $ squeue (ジョブ確認)
- $ scancel [jobID] (ジョブ停止)
- コア数が4でないなどの環境で、バッチジョブがペンディング状態のまま実行出来ない場合は、デスクトップ上、DEXCS/launcherOpen/doc/slurm.pdf を参考に設定ファイル(slurm.conf)を変更して使用して下さい。
- ジョブサブミット、ジョブ確認は、TreeFoamの十徳ナイフからも起動できます.
- 上記を含めて、TreeFoamから起動する十徳ナイフのメニューは大幅に変更しました。(http://dexcs.net/ocse2/?p=1836)
- JAVA gnuplot GUI の使用方法
- TreeFoamの基本的な使い方はTreeFoamのヘルプメニューから、「使い方」を参照して下さい。
- TreeFoamの実践的な使用方法
- TreeFoamの使い方1(マルチリージョンケースの取り扱い方を主題に解説)(第33回オープンCAE勉強会@岐阜:夏合宿よりダウンロードできます)
- TreeFoamの使い方2(HelyxOSをメッシャーツールとして連携させる方法を主題に解説)(第24回オープンCAE勉強会@岐阜、講習会資料よりダウンロードできます。但し、ヴァージョンは古いものを使っています)