リマスターツールのあれこれ

そろそろDEXCS2016を考えねば・・・なんですが、毎度悩むのはリマスターツールをどうするかっていうことです。

先のオープンCAE2016講習会では、DEXCS2015をベースに、DEXCS2016に搭載予定のDEXCS独自ツール(FreeCADのカスタマイズとマクロツール)を組み込んた特別版を使用しましたが、システム構築においてリマスターの不具合が講習の数日前になって発覚して、システム再構築を余儀なくされ、受講者にも多大なご迷惑をおかけすることとなった。さらに講習本番においてもwinkツールが動かないなど一部不具合が見つかった。

そこで、講習会が終わって、再度リマスターツールの動作検証を始めたというか、本来こうなるはずであったDEXCS2015特別版をつくり直そうと思ったのですが・・・ますます悪化の一途。結論は

blacklabimagerは1回こっきりでないと使えない

リマスターして作ったisoイメージにはリマスターツールも同梱されているので、原理的には孫やひ孫のisoイメージも作成できることになるんですが、孫のisoイメージを作成する際に、何も追加しなかったとしても子供のisoイメージと同一にはなってくれなくて、どんどん巨大化していくようです。今回作成したのは、孫のisoに少しだけツールを追加したものですが、ひ孫のisoイメージでは4GB超!となり、さらにその子供は7GB超!となってしまいました。

 

復活? remastersys

あれこれ探しているうちに、実は、昔使っていたremastersys がこっそりと復活している!という情報を発見

ubuntuのレポジトリリストだったが、mint17(ubuntu14.04)で動作確認OK.オープニングの選択画面の背景イメージは昔のままのものが出てきました!

し、しかし・・・

ようやくリリースされた、mint18(ubuntu16.04)では、

以下のパッケージには満たせない依存関係があります:
remastersys : 依存: xresprobe しかし、インストールすることができません
E: 問題を解決することができません。壊れた変更禁止パッケージがあります。

ひょっとして、mintの問題か?と思い、純正ubuntu 16.04 でも試してみたが、全く同じ症状。 話が違うじゃん!

うーん、と諦めかけていたが、もうひと頑張り。純正ubuntuでも動かないとなれば、きっと情報もあるはずと、Remastaesys does not work に辿り着いた。何気に読んでいくと、まだ1週間ばかり前の書き込みだったが、

 

Pinguy Builder

なるものがあるという。早速インストールしてみたが、問題なくインストールも出来て、isoイメージの作成もこれまでとほとんど同じ。オープニング画面に至っては、ああ懐かしい!remastersysyの前だったかなぁ?

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Remastersys から Relinux

DEXCSで、OSを含めたisoイメージを作成するのに、これまでRemastersys を使用してきましたが、とうとう開発を止めるとアナウンスされてしまいました。1年半ほど前に同じような事態になって、その時は自分を含めて多くのユーザーからの要望(少ないながらもDonationさせていただきました)もあって再開してくれたのですが。しかし、今回はどうにもならないみたいです。

さて、困った・・・ということなんですが、調べてみると代替の仕組みもあるもので、ズバリ

What are the Alternatives For RemasterSys?!

なる記事を見つけることができました。

これによれば、表題のRelinuxもしくは、 Ubuntu Builderが使えそうだ、となって早速試してみた結果、Remastersys の後継として、Relinuxを選択したという次第。

ただ、上の参照先記事は情報が古く、インストール方法や使用方法がよくわからないなどあったので、ここに自分がやった方法を記しておきます。

入手とインストール方法

入手先は、https://launchpad.net/relinux

現在はdebパッケージでダウンロードできるので、ダウンロードしたら、ダブルクリックするだけで、インストールが完了し、システムメニューから起動できるようになる。

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起動失敗

上記メニューから、すんなり起動できるかと思いきや、

splash_light

一瞬画面が出て、すぐ終わってしまう。こういう時は、コンソールで起動してみる。

範囲を選択_416すると、何やらエラーメッセージがたくさん出てきた。

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UnicodeDecodeError: ‘ascii’ codec can’t decode byte 0xe3

あたりでググってみると・・・たとえば、こんなページが引っ掛かった。

http://tatsushim.blogspot.jp/2011/09/python-unicodedecodeerror-ascii-codec.html

要するに、デフォルトのエンコーディングがasciiなってるらしいのでそれをutf-8に変えれば良いということらしい。

DEXCS(LinuxMint13)の場合、デフォルトのsite.py は、

/usr/lib/python2.7/site.py

になるので、これを変更する。

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使用方法

起動に成功すれば、後はボタンを順番に押していくだけ。色々とオプションがあるようですが、よくわかりません。

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作成が完了すると、/home/relinux/ の下にisoイメージファイルと、md5チェックサムファイルが出来ているはずです。

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作成所要時間は数10分といったところでしょうか。Remastersysの場合とほとんど変わりません。

ライブDVDの起動

作成したisoイメージを使ってライブDVDを起動した際の起動画面は以下のようになります。

範囲を選択_420DEXCS2013 for OpenFOAM(R) にて、まもなく公開です。

 

 

 

OpenFOAM-2.1.x on ubuntu 12.04 LTS

いよいよubuntu 12.04 LTS が出たので、OpenFOAM-2.1.xを試してみた。

⇒OpenFOAMのRepository Release のページには、まだubuntu12.04について何も記してないようだが、基本的にはubuntuの場合について記してある部分をそのままやるだけで、問題なくインストールできた。

但し、チュートリアルケースをAllwtestしたところ、いくつかのエラーは出た。とはいえ、これも致命的エラーという訳でもなさそうであり、ubuntu10.04上でも類似のエラーが出ており、2.1.xの機能強化途上の問題だと思われます(そう思いたい)。

dexcs@dexcs-virtual-machine:~/OpenFOAM/dexcs-2.1.x/run/tutorialsTest$ less testLoopReport | grep ERROR
Application renumberMesh – case pisoFoam/les/motorBike/motorBike: ** FOAM FATAL ERROR **
Application pisoFoam – case pisoFoam/les/motorBike/motorBikeLES: ** FOAM FATAL ERROR **
Application renumberMesh – case simpleFoam/turbineSiting: ** FOAM FATAL ERROR **
Application extrudeToRegionMesh – case reactingParcelFilmFoam/hotBoxes: ** FOAM FATAL ERROR **
Application reactingParcelFilmFoam – case reactingParcelFilmFoam/hotBoxes: ** FOAM FATAL ERROR **

また、Allwtestの途中で、reconstructParの実行が終わっても制御が戻ってこないという摩訶不思議な現象が起きて、その対処に困った。結局システムモニタでプロセスを強制終了させるしかなかったんですが・・・

全ての並列計算で、そういうことが生じるということでもなく、そのケースについては、手打ちでreconstructParをやっても同様の状態になったりしてくれて、再度reconstructParすれば、こんどはOKだったりと、これまた不思議な症状。

ま、これも致命的という訳ではないので、とりあえず前に進めそう。

remastersysを調べたら、早くも12.04(Precise)対応版が出ていたので、早速ながら、これも試してみた。

これもすんなり出来た。。。ということで、DEXCS2012 for OpenFOAM(R)に向けて、まずは滑り出し順調。