DEXCSランチャー on CentOS



DEXCSランチャーは、DEXCS2020あたりから、DEXCS for OpenFOAM(on ubuntu)以外のLinux環境でも動かせることを目標に開発しているが、今回具体的にCentOS7で動作することを確認した。DEXCSランチャーがv2.5のままで動作しなかった部分は改変したり、インストール以前のモジュールインストールで諸々回り道もあったが、モジュールインストールも含めて、多分これが最短コースとなるであろうやり方にまとめ直したものを備忘録としてここに記しておく。

但し、今回構築した環境では、以下の難点がある点はお断りしておく。

  • TreeFoamの動作に関して一部不具合がある
  • DEXCSツールバーからの起動についても少々難有りである
  • 日本語メニューになってくれない

動作確認環境

CentOS Linux release 7.9.2009 を仮想環境(VMware Workstation 16 Player)にインストールして動作確認

主要モジュールとインストール先

DEXCSランチャーのうち、DEXCSワークベンチを動かすのに必要なモジュールは、OpenFOAMは当然のこととして、ParaViewとFreeCADがインストールされているのが必須で、ここではそれぞれのモジュールのバージョンやインストール情報が以下のようになっているものとして説明する。すでにOpenFOAMの稼働する環境が存在するのであれば、読み替えて実施もできるであろう。但し、FreeCADに関しては、AppImage版以外の動作は確認できておらず、DEXCS for OpenFOAMでの古いバージョンでの経験からすると、難しそうである。

  • OpenFOAM-v2106 ⇒ (インストール先)/usr/lib/openfoam/openfoam2106
  • ParaView-5.10.0-RC1-MPI-Linux-Python3.9-x86_64 ⇒ /usr/bin/paraview で起動できるようにしてある
  • FreeCAD_0.19-24276-Linux-Conda_glibc2.12-x86_64.AppImage
  • TreeFoam-3.07+dexcsSwak

DEXCSツールバーの多くはTreeFoamのサブセットを起動するものであり、TreeFoamがインストールされていることが前提となる。但しTreeFoamがインストールされていないと、これらの機能が使えないというだけで、DEXCSワークベンチ(メッシュ作成とソルバー実行、プロット処理)を使うには支障ない。因みにDEXCS-WBとDEXCSツールバーの違いは以下の図を参照されたい。

DEXCSランチャーのインストール方法

DEXCS2021 for OpenFOAM の内容($HOME/.FreeCAD)そのままでは不具合があるので、GitLabのページからソース一式(v2.5.3以降)をダウンロード(あるいはgit clone git@gitlab.com:dexcsof/dexcs-launcher.git)する。

configDexcs

同梱のconfigDexcs.2021等を参考に、configDexcsを作成。本例の場合は、前項のインストール先モジュール情報に基づくと以下の内容になる(行頭の#はコメント)。

# cfMesh がインストールされたOpenFOAM環境
    cfMesh  /usr/lib/openfoam/openfoam2106

#configTreeFoam のインストール場所
    TreeFoam    ~/.TreeFoamUser

#dexcs のインストール場所
    dexcs   /opt/DEXCS

なお、最下行のdexcsのインストール先については、TreeFoam+dexcsSwakを使用する場合に必要なモジュールの収納先を指定するもので、オリジナルのTreeFoamを使用する場合や、そもそもTreeFoamをインストールしていない場合には、2番目のTreeFoam のパラメタも含めて不要である(但し、後述のFreeCADの設定メニューで、雛形フォルダの設定変更が必要になる)。

updateDexcsLauncher.sh

 ソース一式の収納フォルダ中に、updateDexcsLauncher.sh というファイルが存在するので、これを実行する。その際、既存の user.cfg を上書きするかどうかの質問があるので、上書きして良ければ「 Y 」を入力してインストール(.FreeCADのアップデート)は完了である。すでにFreeCADを使い込んで、独自のマクロツールなどを使用している場合には、上書きしないで、同梱README.md中のセットアップ方法の記述を参考に、user.cfgを変更する作業をしても良い。

FreeCADの設定

FreeCADを起動したら、「編集」⇒「設定」メニューを選択した以下の設定画面で、左欄の[dexcsCfdOf]を選択すると、以下の設定画面状態となる。

本記事の前項(主要モジュールとインストール先)で対象としたシステムであれば、このまま確認するだけで良いが、OpenFOAMやParaViewのインストール場所が異なる場合に、この画面を使って指定箇所を変更する。特に、TreeFOAM+dexcsSwak を使わない場合に、4番目の「Template Case」が存在しないことになってしまうので、標準チュートリアルケースなり、事前に雛形に出来そうなケースファイルを用意しておくことが必要になる。

なお、5番目(Software dependencies)以下のボタンについては、DEXCSワークベンチ(dexcsCfdOF)を作成するにおいて元ネタであるCfdOF用に付属していたもので、DEXCSワークベンチ用にはこれらを削除してリリースしたかったが、削除すると全体動作がおかしくなるので、やむを得ず残したままの状態にしてある。それぞれのボタンを押したからといって、システムに不具合を生じる可能性はないと思うが、多分正しく機能しない点はお断りしておく。

DEXCSツールバーの動作について

DEXCSランチャーのうち、DEXCS-WB(ワークベンチ)は凡そ問題なく動作することは確認できているが、DEXCSツールバーについては不具合がいくつかあるので、ここにその内容を取り纏めておく。

また、DEXCSツールバーだけを並び方向を変えて表示すると以下のようになっているが、システム(アイコンファイルの有無)によって異なってくる。

TreeFoamを使わない(インストールされていない)場合

そもそもDEXCSツールバーにおいて、TreeFoamのサブセットを使えないのは当然として、ほとんどのボタンに×マークが付く(アイコンが非表示というだけである)が、以下一部のボタンは使用可能である。

  • 解析ケースファイルの確認
  • 計算結果を削除して、caseを初期化します
  • paraFoamの起動
  • postProcessingファイルのプロット
  • OpenFOAM端末を起動
  • postProcessプロット用GUIエディタ
  • FSI用inpファイルを作成します
  • stlファイル(アスキー形式)を作成します
  • 複数の形状の和集合を作成
  • オブジェクトの体積・表面積・重心を表示します
  • オブジェクトのダウングレード

TreeFoam+dexcsSwakを使う場合

前節(TreeFoamが無い場合)に加えて以下のボタンが使用可能になるが、使えるというだけで、いずれもDEXCS-WBでの使用が推奨される。

  • cfMesh用設定ファイルを作成します
  • solverを起動(但し、単体計算で、計算ログは表示されない)
  • plotWatcherの起動

以下のボタンは、押しても実行はしてくれないが、押した後に、ケースフォルダ中で開いた端末から./run を実行すると、TreeFoamのサブセット機能がそれなりには使える。

  • 新規にcaseを作成。またはsolverやmeshを入れ替え
  • gridEditorの起動
  • Propertiesの編集
  • Dict(system)の編集
  • 並列処理

treefoamを起動します」のボタンだけは機能しないので、TreeFoamを使いたい場合は、コマンドラインでi

$ /opt/TreeFoam/treefoam

と入力して起動する。

TreeFoamの不具合について

上述したように端末から、/opt/TreeFoam/treefoamと入力すれば、起動できるが、一部の機能(vtk表示)が不全である。pytho3-vtkはインストールされているはずなんだが。。。原因は不明。本記事の本来目的からは外れるので、これ以上の追求は中断している。ご要望あれば調査する。

日本語表示について

端末にて、echo $LANG と打ち込んだら、

en_US.UTF-8

と帰ってきた。これが ja_JP.UTF-8 になっていれば、日本語表示されるはずで、こちらはそんなに難しいことでははいはずだが、これも本記事の本来目的から外れるので、これ以上の追求は中断している。これもご要望あれば調査する。

主要モジュールのインストール方法メモ

動作確認には、手元にCentOSで稼働する環境がなかったので、DEXCSランチャー以外のモジュール(OpenFOAM, ParaView, FreeCAD, TreeFoam,…)のインストールも実施することになったので、以下に実際にインストールした方法について取り纏めておく。

なお、ほとんどのモジュールがバイナリファイルの直接コピーなり、yumのパッケージインストールができたので、一昔前の苦労は何だったのかという内容になっている。

OS、デスクトップ環境

何故か、ネットワークがつながらないようであった。そこで、何年かぶりにvi エディタを使わざるを得ない状況となった。

$ sudo vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ens33

TYPE=Ethernet
PROXY_METHOD=none
BROWSER_ONLY=no
BOOTPROTO=dhcp
DEFROUTE=yes
IPV4_FAILURE_FATAL=no
IPV6INIT=yes
IPV6_AUTOCONF=yes
IPV6_DEFROUTE=yes
IPV6_FAILURE_FATAL=no
IPV6_ADDR_GEN_MODE=stable-privacy
NAME=ens33
UUID=06cfdf96-e304-4765-b67d-d0b28edd6b8f
DEVICE=ens33
ONBOOT=yes

最下行が、no になっていたので、これをyesに変更してreboot したらつながった。

ここで、CentOSって、標準はGUIのデスクトップ環境が組み込まれないということに気付いた。

$ sudo yum update -y
$ sudo yum group install “GNOME Desktop” -y

インストールには10分程かかるが、再起動してログインし、startx と入力してようやくデスクトップ環境が立ち上がる。

最近のvmplayerでは、共有ファイルを使えるようにするのに、ひと手間必要になった。

$ sudo vmhgfs-fuse .host:/ /mnt/hgfs -o allow_other -o nonempty

OpenFOAM

基本的には以下のサイト情報を、ほとんどそのまま信用できたが、

https://develop.openfoam.com/Development/openfoam/-/wikis/precompiled/redhat

dnfが無いといって叱られたので、これも追加インストールした。

$ sudo yum -y install dnf-plugins-core
$ sudo yum -y config-manager –set-enabled PowerTools
$ sudo yum -y install epel-release
$ sudo yum install dnf
$ sudo dnf copr enable user/project
$ sudo dnf -y copr enable openfoam/openfoam
$ sudo yum -y install openfoam-selector
$ sudo yum -y install openfoam

ParaView

Paraviewのダウンロードサイトより最新版(ParaView-5.10.0-RC1-MPI-Linux-Python3.9-x86_64.tar.gz)をダウンロードして展開。これを/opt下に収納し、

$ sudo ln -s /opt/ParaView-5.10.0-RC1-MPI-Linux-Python3.9-x86_64 /opt/paraview

また、ParaViewの実行コマンドとして/usr/bin/paraviewを以下の内容

#!/bin/bash
/opt/paraview --mesa $1

paraFoamの実行コマンドとして、/usr/bin/paraFoamを以下の内容

#!/bin/bash
#paraview launcher
export LD_LIBRARY_PATH=''
a=`pwd`
openName=`basename $a`.foam
touch $openName
/usr/bin/paraview $openName
rm $openName

のスクリプトファイル(実行権限付き)を収納した。

FreeCAD

これもFreeCADのダウンロードサイトより最新のAppImage版(FreeCAD_0.19-24291-Linux-Conda_glibc2.12-x86_64.AppImage)をダウンロードし、そのまま/opt下に収納。

$ sudo chmod +x FreeCAD_0.19-24291-Linux-Conda_glibc2.12-x86_64.AppImage
$ sudo ln -s /opt/FreeCAD_0.19-24291-Linux-Conda_glibc2.12-x86_64.AppImage /opt/freecad
$ sudo yum install -y libXScrnSaver

TreeFoam+dexcsSwak

TreeFoamに関しては、DEXCS2021 for OpenFOAM で構築した仮想マシンの /opt/TreeFoam および/opt/DEXCS以下をまるごと、ホームディレクトリ下の.TreeFoamUser をコピーしたものを予め共有フォルダ下に収納しておいて、

$ sudo cp -r TreeFoam /opt
$ sudo cp -r DEXCS /opt
$ cp -r .TreeFoamUser ~/

としてコピー収納したのと、CentOS7には、python3が入っていないので、以下python3周りでいくつかモジュールインストールが必要であった。

python3

$ sudo yum install -y https://repo.ius.io/ius-release-el7.rpm
$ sudo yum install -y python36u
$ sudo yum install -y python36u-libs
$ sudo  yum install -y python36u-devel
$ sudo  yum install -y python36u-pip
$ sudo yum install -y python36-gobject
$ sudo chmod 666 /opt/TreeFoam/TreeFoamVersion
$ sudo pip3 install -y PySide2
$ sudo pip3 install -y vtk

MPI

OpenFOAMで並列計算できるよう、MPIのインストールも必要であった。

$ sudo yum install -y openmpi

DEXCS2021 for OpenFOAM(R) リリースノート

ダウンロードはこちら(2021/10/〜)



DEXCS for OpenFOAM(R) は、OpenFOAMと、これをより簡単・高度に活用できるようにする為の様々なツールをすべてインストール済のオール・イン・ワンパッケージで、誰でも(と言ってもCAEに無縁の人は対象外ですが・・・)簡単・即使えるようにしたマシンイメージ(isoファイル)です。

詳しくはこちら

DEXCSランチャーのヘルプメニューからも参照できます

DEXCS2021では、

  • ベースOSはubuntu-20.04.2 (LTS)
  • OpenFOAMやその他の組み込みツールのヴァージョンアップに対応
    • OpenFOAM-v2106(パッケージインストール版)
    • ParaView-5.9.1(バイナリー版)

(cfMeshはOpenFOAM-v1712以降、modules としてOpenFOAM本体に組み込まれています)

  • ここまでは通常の毎年更新作業ですが、DEXCS2021からはDEXCSランチャーのうちcfMesh作成用マクロとソルバー実行部分は従来通り使うこともできますが、新たにDEXCSワークベンチで実行できるようになり、これを使えば以下のメリットがあります。
    • cfMesh設定の詳細オプション設定もGUIで出来るようになる
    • cfMeshの設定パラメタがFreeCADのモデルファイル情報として保存される
    • ポスト処理の手順が簡単になる
  • DEXCSツールバーも一部変更しています(下図)
    • plotWatcherの起動 はFreeCADの Plotワークベンチを使用する方法に変更しました、自動更新はされませんが、DEXCSワークベンチからソルバー実行すれば、初期残渣グラフが表示され、自動更新されます。
    • postProcessingフォルダ中のファイルの可視化が、これまでのJGPに替えてPlotワークベンチを使用するマクロに変更した事で格段に使い勝手も見栄えも良くなっています。
    • OpenFOAM専用端末の起動ボタンも追加しました。
  • pyFoam は、OpenFOAM-v2106への対応はアナウンスされておりません。TreeFoamで使っている機能(pyFoamPlotWatcher.pyやFoamCleaCase.pyなど)についてのみ動作確認しており、その他の機能については動作未確認です。

インストールと利用法

詳しくはこちら(日本語と英語の切り替え方法も含む)

マシンイメージなので、DVDにイメージ書き込みすれば、DVDから起動してそのまま利用することができます。 (DEXCS初体験の人はこのライブDVDとして「まずは使ってみる」方法をお薦めします。)

  • 継続利用では起動後にインストール機能により、HDD等に直接インストールできる上、使用するユーザー名等を選択することができます。
  • VMWare Playerや、VirtualBox等の仮想環境で起動して、仮想環境を作成することも簡単です。
  • VirtualBoxにインストールする方法は、書籍「OpenFOAMによる熱移動と流れの数値解析(第2版)」の付録A、または「オープンCAEのためのDEXCS for OpenFOAM ハンドブック」の付録AにDEXCS2020について詳しく記されており、基本は同じですが、setupDEXCS.sh を実行後の再ログイン画面が表示されない場合があります。その場合の対処法についてインストール方法のp.5,7,18,20-22あたりを参考にして下さい。結論的には、「ログアウト」メニューは使えないので、「再起動」メニューを使って下さい、ということです。
  • 共有ファイルの設定方法(インストール方法の39〜42ページ)もDEXCS2020以前と比べてかなり変更されています。
  • 国際化対応のレベルはDEXCS2015に同じ(英語版のみに対応)ですが、日本語⇆英語のベース環境切り替え方法が、DEXCS2015に比べやや煩雑になっています。(インストール方法の8〜13ページ)
  • 一部動作に不具合が確認されています(インストール方法の19ページ)。解決方法が見出だせませんでした。お判りの方、またこれ以外の不具合に気づかれた方はご連絡下さい。
  • FreeCADはDaily最新版(2021/10/9入手)が同梱されていますが、Windows版やMac版と互換性のあるAppImage版も同梱されています。切り替える方法についてはインストール方法メの23ページに、Daily版とAppImage版の機能比較については、24ページに記してあります。
  • FreeCADはDaily最新版は、頻繁に更新されており、ソフトウェア更新は可能ですが、稀に一部の機能不全が生じる可能性もある事を納得した上で実施して下さい。

同梱プログラム

その他のドキュメントについて

  • DEXCSランチャーのヘルプメニュー(上図)を参照下さい。
  • SLURMというリソースマネージャは今回もインストールしてありませんが、下記記事の方法によって追加インストールは可能(のはず)です。
  • JAVA gnuplot GUI の使用方法
    • http://dexcs.net/ocse2/?p=747
    • 上記記事で作成したプロジェクトファイルをケースファイルの在所を変えたり、別ケースで転用利用する際に、プロジェクトファイル中に記されているデータ在所(絶対パス名)を適合するツールを同梱しました。
  • 上記適合ツールは、DEXCSランチャーの左図ボタンにて起動します。⇒ 解説ページ
  • または、TreeFoam /十徳ナイフ /「汎用gnuplot-GUI(jgp)起動」メニューでも起動できます。
  • 但し、十徳ナイフ版では、実行時のダイヤログメッセージが日本語ではありません。
  • 更新された上記ツールの使用方法は、はじめてDEXCS2021、P.30-33を参照下さい。近日中に別途作成予定。
  • TreeFoamの基本的な使い方はTreeFoamのヘルプメニューから、「使い方」を参照して下さい。
    TreeFoamに関する情報は、DEXCS公式HPの AboutTreeFoamの記事にまとめてあります。
    DEXCS2021に搭載のTreeFOAMは、+dexcsSwakとして、上記公式ページに掲載ヴァージョンに対して独自のカスタマイズが加えてあります。

DEXCS2020 for OpenFOAM(R) リリースノート

解析シーン毎にTreeFoamのサブセット機能(グリッドエディダ等)を、FreeCADのツールボタンで起動できるようマクロ化してあります。

ダウンロードはこちら(2020/10/〜)



DEXCS for OpenFOAM(R) は、OpenFOAMと、これをより簡単・高度に活用できるようにする為の様々なツールをすべてインストール済のオール・イン・ワンパッケージで、誰でも(と言ってもCAEに無縁の人は対象外ですが・・・)簡単・即使えるようにしたマシンイメージ(isoファイル)です。

詳しくはこちら

DEXCSランチャーのヘルプメニューからも参照できます

DEXCS2020では、

  • ベースOSはubuntu-20.04.01 (LTS)
    • DEXCS2019まではubuntu-18.04系でしたが、メジャーヴァージョンアップです。
  • OpenFOAMやその他の組み込みツールのヴァージョンアップに対応
    • OpenFOAM-v2006
    • cfMesh v1.1.2 。

(cfMeshはOpenFOAM-v1712以降、modules としてOpenFOAM本体に組み込まれています)

  • ここまでは通常の毎年更新作業ですが、DEXCS2019からはDEXCSランチャーを仮想風洞試験という題材はそのままで、GUI操作方法を全く作り変えました
  • DEXCS2020では、これに少し機能追加したのと、ポータビリティを改良。つまり、これらはFreeCADのマクロなんですが、これまでDEXCS上でしか動作しなかったのを、DEXCSでない環境でも動かせる事を考慮したコードに書き換えています。まだ十分な動作確認まで至ってはおりませんが・・・
  • もう1点。TreeFoamがVer-3になって、python3で動くようになり、これにも対応した。
  • pyFoam は、OpenFOAM-v2006への対応はアナウンスされておりません。DEXCSランチャーやTreeFoamで使っている機能(pyFoamPlotWatcher.pyやFoamCleaCase.pyなど)についてのみ動作確認しており、その他の機能については動作未確認です。

インストールと利用法

詳しくはこちら(日本語と英語の切り替え方法も含む)

マシンイメージなので、DVDにイメージ書き込みすれば、DVDから起動してそのまま利用することができます。 (DEXCS初体験の人はこのライブDVDとして「まずは使ってみる」方法をお薦めします。)

  • 継続利用では起動後にインストール機能により、HDD等に直接インストールできる上、使用するユーザー名等を選択することができます。
  • VMWare Playerや、VirtualBox等の仮想環境で起動して、仮想環境を作成することも簡単です。
  • VirtualBoxにインストールする方法は、書籍「OpenFOAMによる熱移動と流れの数値解析」の付録AにDEXCS2015について詳しく記されていますが、基本は同じです。また、DEXCS2011までは、”Guest Additions”が入っておりませんでしたが、DEXCS2016では導入済みなので、共有ファイルの設定など(インストール方法メモの34〜36ページ)も同様に実施可能です。
  • 国際化対応のレベルはDEXCS2015に同じ(英語版のみに対応)ですが、日本語⇆英語のベース環境切り替え方法が、DEXCS2015に比べやや煩雑になっています。(インストール方法メモの8〜13ページ)
  • 一部動作に不具合が確認されています(インストール方法メの19ページ)。解決方法が見出だせませんでした。お判りの方、またこれ以外の不具合に気づかれた方はご連絡下さい。

同梱プログラム

その他のドキュメントについて

  • DEXCSランチャーのヘルプメニュー(上図)を参照下さい。
  • SLURMというリソースマネージャは今回もインストールしてありませんが、下記記事の方法によって追加インストールは可能(のはず)です。
  • JAVA gnuplot GUI の使用方法
    • http://dexcs.net/ocse2/?p=747
    • 上記記事で作成したプロジェクトファイルをケースファイルの在所を変えたり、別ケースで転用利用する際に、プロジェクトファイル中に記されているデータ在所(絶対パス名)を適合するツールを同梱しました。
  • 上記適合ツールは、DEXCSランチャーの左図ボタンにて起動します。⇒ 解説ページ
  • または、TreeFoam /十徳ナイフ /「汎用gnuplot-GUI(jgp)起動」メニューでも起動できます。
  • 但し、十徳ナイフ版では、実行時のダイヤログメッセージが日本語ではありません。

  • TreeFoamの基本的な使い方はTreeFoamのヘルプメニューから、「使い方」を参照して下さい。
    TreeFoamに関する情報は、DEXCS公式HPの AboutTreeFoamの記事にまとめてあります。
    DEXCS2020に搭載のTreeFOAMは、+dexcsSwakとして、上記公式ページに掲載ヴァージョンに対して独自のカスタマイズが加えてあります。

苦労譚

  • ParaViewビルド
  • FreeCAD AppImage版
  • FreeCADビルド版
  • リマスター容量の問題
  • /bin/sh の問題
  • VirtualBox Guest Additions

などなどありますが、近日中に書籍として上梓予定。DEXCS2019をベースとして書きかけ中のhtml版は特設ページにて公開中。書籍版は本DEXCS2020をベースに内容を更新作業中です。

DEXCS2019 for OpenFOAM(R) リリースノート

解析シーン毎にTreeFoamのサブセット機能(グリッドエディダ等)を、FreeCADのツールボタンで起動できるようマクロ化してあります。

ダウンロードはこちら(2019/10/16〜)



DEXCS for OpenFOAM(R) は、OpenFOAMと、これをより簡単・高度に活用できるようにする為の様々なツールをすべてインストール済のオール・イン・ワンパッケージで、誰でも(と言ってもCAEに無縁の人は対象外ですが・・・)簡単・即使えるようにしたマシンイメージ(isoファイル)です。

詳しくはこちら

DEXCSランチャーのヘルプメニューからも参照できます

DEXCS2019では、

  • ベースOSはUbuntu-18.04.03 (LTS)
    • DEXCS2017まではMintを採用していましたが、再々度、Ubuntuに復帰しました(GNOMEデスクトップに戻った為)。
  • OpenFOAMやその他の組み込みツールのヴァージョンアップに対応
    • OpenFOAM-v1906
    • cfMesh v1.1.2 。

(cfMeshはOpenFOAM-v1712以降、modules としてOpenFOAM本体に組み込まれています)

  • ここまでは通常の毎年更新作業ですが、今回はDEXCSランチャーを仮想風洞試験という題材はそのままで、GUI操作方法を全く作り変えました
  • pyFoam は、OpenFOAM-v1906への対応はアナウンスされておりません。DEXCSランチャーやTreeFoamで使っている機能(pyFoamPlotWatcher.pyやFoamCleaCase.pyなど)についてのみ動作確認しており、その他の機能については動作未確認です。

インストールと利用法

詳しくはこちら(日本語と英語の切り替え方法も含む)

マシンイメージなので、DVDにイメージ書き込みすれば、DVDから起動してそのまま利用することができます。 (DEXCS初体験の人はこのライブDVDとして「まずは使ってみる」方法をお薦めします。)

  • 継続利用では起動後にインストール機能により、HDD等に直接インストールできる上、使用するユーザー名等を選択することができます。
  • VMWare Playerや、VirtualBox等の仮想環境で起動して、仮想環境を作成することも簡単です。
  • VirtualBoxにインストールする方法は、書籍「OpenFOAMによる熱移動と流れの数値解析」の付録AにDEXCS2015について詳しく記されていますが、基本は同じです。また、DEXCS2011までは、”Guest Additions”が入っておりませんでしたが、DEXCS2016では導入済みなので、共有ファイルの設定など(インストール方法メモの24〜26ページ)も同様に実施可能です。
  • 国際化対応のレベルはDEXCS2015に同じ(英語版のみに対応)ですが、日本語⇆英語のベース環境切り替え方法が、DEXCS2015に比べやや煩雑になっています。(インストール方法メモの8〜13ページ)
  • 一部動作に不具合が確認されています(インストール方法メの18〜19ページ)。解決方法が見出だせませんでした。お判りの方、またこれ以外の不具合に気づかれた方はご連絡下さい。

同梱プログラム

その他のドキュメントについて

  • DEXCSランチャーのヘルプメニュー(上図)を参照下さい。
  • SLURMというリソースマネージャは今回もインストールしてありませんが、下記記事の方法によって追加インストールは可能(のはず)です。
  • JAVA gnuplot GUI の使用方法
    • http://dexcs.net/ocse2/?p=747
    • 上記記事で作成したプロジェクトファイルをケースファイルの在所を変えたり、別ケースで転用利用する際に、プロジェクトファイル中に記されているデータ在所(絶対パス名)を適合するツールを同梱しました。
  • 上記適合ツールは、DEXCSランチャーの左図ボタンにて起動します。⇒ 解説ページ
  • または、TreeFoam /十徳ナイフ /「汎用gnuplot-GUI(jgp)起動」メニューでも起動できます。
  • 但し、十徳ナイフ版では、実行時のダイヤログメッセージが日本語ではありません。

  • TreeFoamの基本的な使い方はTreeFoamのヘルプメニューから、「使い方」を参照して下さい。
    TreeFoamに関する情報は、DEXCS公式HPの AboutTreeFoamの記事にまとめてあります。
    DEXCS2019に搭載のTreeFOAMは、+dexcsSwakとして、上記公式ページに掲載ヴァージョンに対して独自のカスタマイズが加えてあります。

苦労譚

  • ParaViewビルド
  • FreeCAD AppImage版
  • FreeCADビルド版
  • リマスター容量の問題
  • /bin/sh の問題
  • VirtualBox Guest Additions

OpenFOAM全チュートリアルのAllrunやってみた第17弾 v1806

 



アニメーションGIFを以下に掲載しておきます。

combustion/coldEngineFoam/freePiston

combustion/reactingFoam/chockedNozzle

combustion/reactingFoam/membrane

heatTransfer/chtMultiRegionFoam/reverseBurner

mesh/moveDynamicMesh/twistingColumn

multiphase/icoReactingMultiphaseInterFoam/solidMelting2D

multiphase/icoReactingMultiphaseInterFoam/evaporationMultiCompornent

multiphase/icoReactingMultiphaseInterFoam/interMultiphaseMultiComponent

multiphase/interFoam/laminar/waveMangroveInteraction

multiphase/interIsoFoam/damBrakeWithObstacle

multiphase/interIsoFoam/discInConstantFlowCyclicBCs

multiphase/interIsoFoam/sloshingTank2D

 

multiphase/overInterDyMFoam/boatAndPropeller

multiphase/overPimpleDyMFoam/twoSimpleRotors