DEXCS2014 for OF(ubuntu-14.04)on VMwarePlayer システム更新トラブル(その2)

VMwarePlayerで使用する場合に、システム更新すると共有フォルダが使えなくなってしまうという問題がありました。どの時点から使えなくなったのか定かではありませんが。

システム更新と併行してVMwareToolsもアップデートするんですが、その際のエラーメッセージを見落としてていました。

範囲を選択_999(461)

 

色々調べたところ、VMwareToolsのバグらしいということは判ったのですが、このツールのヴァージョンによって微妙に対処方法が違うようで、(VMwareTools-9.6.4-2441333)では、以下の方法でソースを変更、再インストール(vmware-config.tools.pl)で何とかなりました。

# cd /usr/lib/vmware-tools/modules/source/
# tar xf vmhgfs.tar
# sed -i ‘s/d_alloc/d_u.d_alloc/’ vmhgfs-only/inode.c
# tar cf vmhgfs.tar vmhgfs-only

要は、Linuxのカーネルに応じて、d_allocの部分を書き換えてやる必要があるということらしいんだが、対象ソースファイルや、書き換え対象テキストが、ツールのヴァージョンによって、微妙に変化してきているようです。

参考にしたサイト情報

http://chocolapod.sakura.ne.jp/blog/entry/47

https://communities.vmware.com/thread/503607

http://akiki2starlet.blog.fc2.com/blog-category-5.html

DEXCS2014 for OpenFOAM(R) リリースノート

DEXCS for OpenFOAM(R) は、OpenFOAMと、これをより簡単・高度に活用できるようにする為の様々なツールをすべてインストール済のオール・イン・ワンパッケージで、誰でも簡単・即使えるようにしたマシンイメージ(isoファイル)です。

範囲を選択_999(681)

 

詳しくはこちら

DEXCSランチャーのヘルプメニューからも参照できます

DEXCS2014では、

  • OpenFOAMやその他の組み込みツールのヴァージョンアップに対応
  • 初心者向けのDEXCSランチャーは、FreeCADマクロ(cfMesh用簡単設定ツール)を導入することで更なる簡素化が出来ました。
  • DEXCS2011から搭載するようになった中級者向けツール(TreeFoam)の機能強化を図りました。
  • 最適化ツール(OpenMDAO+openfoam_wrapper)を新たに導入しました。

なお、DEXCS2012までは、32/64bit版がありましたが、DEXCS2013からは、64bit版のみです。

 

インストールと利用法

範囲を選択_999(682)

詳しくはこちら

マシンイメージなので、DVDにイメージ書き込みすれば、DVDから起動してそのまま利用することができます。 (DEXCS初体験の人はこのライブDVDとして「まずは使ってみる」方法をお薦めします。)

  • 起動後にインストール機能により、HDD等に直接インストールできる上、使用するユーザー名等を選択することができます。
  • VMWare Playerや、VirtualBox等の仮想環境で起動して、仮想環境を作成することも簡単です。
  • 基本的に、DEXCS2011でやった方法と同じです.DEXCS2012,2013では、同じやり方が通用しない部分が一部ありましたが、それらの不具合はなくなりました。
  • VirtualBoxにインストールする方法は、こちらにDEXCS2013について詳しく記されていますが、基本は同じです。また、DEXCS2011までは、”Guest Additions”が入っておりませんでしたが、DEXCS2014では導入済みなので、共有ファイルの設定なども同様に実施可能です。

 

 

同梱プログラム

範囲を選択_999(684)

 

 

OSはUbuntu-14.04

DEXCS2012,2013 では、ベースOSをそれまでのUbuntu から、Linux Mintに変更しましたが、DEXCS2014では先祖返りして、Ubuntu-14.04になりました。
当初は相応のLinux Mint 17で開発を進めていましたが、TreeFoamでSegmentation Faultが頻発し、どうにも解決できなかった為です。また、致命的とまでいわないが、リマスターツールの挙動がややおかしいという点もありました。

ただ、それにしても、UbuntuはCAE用途には使い難いなぁ・・・と思うのは少数派でしょうか?

 

その他のドキュメントについて

    • DEXCSランチャーのヘルプメニューを参照下さい。
    • 本当に初めて使う人は、「ランチャーの使い方」-「まずは使ってみる」をご覧下さい。
    • 「ランチャーの使い方」-「形状作成」にて、FreeCADの使い方を概略説明しています。
    • 「ランチャーの使い方」-「メッシュ」「計算実行」「結果処理」を理解できるようになると、OpenFOAMの基本的なファイル構造を理解できたことにもなります。
    • 以上は動画チュートリアルになっていますが、「フラッシュプレーヤー」を変更して参照することを強くお勧めします。変更方法は、最下段の「フラッシュプレーヤーの変更方法」をご覧ください。
      • Blender⇒SwiftツールをDEXCSランチャーから使用することはなくなりましたが、ツールそのものは使用可能で、メッシュ作成用のテンプレートフォルダもBlenderモデルと併せて同梱してあります(デスクトップ上:DEXCS/template/swift_dexcsMesh)。
      • Swiftツールもヴァージョンアップして、出力ファイルの仕様が少々変更になっていますが、基本的な使用方法は変わっておりません。使用法の詳細を知りたい方はDEXCS2013のリリースノートをご覧ください。
      • openfoam_wrapper の使用法については、OpenMDAO端末を起動して、以下のコマンドを入力すれば、粘度の同定問題のドキュメントが表示されるので参考にして下さい。
        • $ openmdao docs openfoam_wrapper
      • SLURMというリソースマネージャもインストールしてあり、サブミット用のサンプルスクリプトを含んだケースファイルも同梱してあります(デスクトップ上:DEXCS/template/slurm_damBreak)。コア数が4つのマシンであれば、以下のコマンドを、そのまま利用可能(のはず)です。
        • $ sbatch submit.sh  (ジョブサブミット)
        • $ squeue  (ジョブ確認)
        • $ scancel [jobID] (ジョブ停止)
      • コア数が4でないなどの環境で、バッチジョブがペンディング状態のまま実行出来ない場合は、デスクトップ上、DEXCS/launcherOpen/doc/slurm.pdf を参考に設定ファイル(slurm.conf)を変更して使用して下さい。
      • ジョブサブミット、ジョブ確認は、TreeFoamの十徳ナイフからも起動できます.
      • 上記を含めて、TreeFoamから起動する十徳ナイフのメニューは大幅に変更しました。(http://dexcs.net/ocse2/?p=1836
      • JAVA gnuplot GUI の使用方法
      • TreeFoamの基本的な使い方はTreeFoamのヘルプメニューから、「使い方」を参照して下さい。
    • TreeFoamの実践的な使用方法

DEXCS for OpenFOAM(R) on VirtualBox その3

表題のその2の記事で記しましたが、VirtualBoxでの使い勝手を考えると、Guest Additions を最初から組み込んでおけば良い・・・ということでした。そのやり方が分かったので、ここに記しておきます。

 

 

virtualbox-guest-utils

2014-08-20_1600をインストールしておけば良いみたいです。

 

 

以下、失敗談

てっきり、virtualbox-guest-additions-iso かと思ったんですが、これをインストールすると、virtualbox の本体までインストールしてしまい、無用にisoのサイズが大きくなってしまいます。

 

 

VirtualBox上の仮想マシンで作成

失敗談その2(時系列的には最初に試みた方法)になりますが、VMwarePlayer上で作成したisoイメージを使って、VirtualBoxで作成した仮想マシン上でGuest Additions をインストールしてから、isoイメージを作成する。

⇒isoイメージは作成出来る。しかし起動しようとすると、ログイン画面(ユーザー名はcustom)になって、パスワードに何を入れても(入れなくても)先へ進めなくなってしまう。

 

 

DEXCS for OpenFOAM(R) on VirtualBox その2


DEXCS2014 for OpenFOAM(R)プロトタイプ版(第33回オープンCAE勉強会@岐阜で使用予定のもの) を、VirtuaBoxで使用する際の手順や、注意点をここに取りまとめておきます。

なお、使用したVirtuaBoxのヴァージョンは、4.3.14.r95030で、Linux版でやっていますが、Windows版でもほとんど同じ(はず)です。

新規マシンの作成

Oracle VM VirtualBox マネージャー_999

上の「新規」ボタンを押し、以下のウィザードに従って順番に設定していきます。

ウィザードによる設定

仮想マシンの作成_999

名前は自由につけて良いですが、タイプとバージョンはこの通りにしておいて下さい。

仮想マシンの作成_999(001)

「必要なメモリーサイズは512MB」と書いてありますが、それでは起動できるというだけで、全く使い物になりません。

今回の講習の中では、6GB以上(注1)必要な特別例題が含まれており、上の例では、ベースマシンの搭載メモリ量(32768MB)に余裕があるので、12751MBとしています。搭載メモリが4GB以下であるようなマシンではこの特別例題の実行は諦めてもうらうしかありませんが、その他の例題の実行には最低2GB以上の割当があればいけると思います。

(注1)正確な数字は判りませんが、5GBでは実行不能でした。

以上のことから、搭載メモリ量が10GB以下であるようなマシンでは、ホストOSが動作する1GB程度を引いた残り全部を割り当てることを推奨します。例えばPCに4GBあれば仮想マシンには3GBを設定するということです。

「次へ」のボタンを押した後は、ほとんど(最終画面以外は)デフォルの設定で問題ないと思います(デフォルト以外での動作は確認しておりません)。

仮想マシンの作成_999(002)

仮想ハードドライブの作成_999

仮想ハードドライブの作成_999(001)

仮想ハードドライブの作成_999(002)

ここ(ウイザードの最終画面)はデフォルトは8GBになっており、ライブモードで動かすのであればそれでも構いませんが、インストールして使うには、最低でも30GBは必要です。実際には使った分しか消費しませんので、なるべく大きい方が良いです。

以上で、ウィザードによる設定はおしまいですが、もう少し詳細な設定もやっておきます。

 

仮想マシンの詳細設定

Oracle VM VirtualBox マネージャー_999(001)

設定ボタンを押すと、以下の設定メニューが使えるようになります。

DEXCS2014 - 設定_999(002)

ホストマシンと仮想マシンとの間で、クリップボードの共有やファイルのドラッグ&ドロップを可能にしておきたいところです(デフォルトでは無効になっています)。

DEXCS2014 - 設定_999(001)

プロセッサー数もデフォルトでは「1」になっているので、ベースマシンのスペックと用途に応じて変更します。

DEXCS2014 - 設定_999(005)

2つ前のステップでファイルのドラッグ&ドロップが出来るようにしましたが、実用上、うまく機能しないことが多いようなので、ホストマシンとの間は、この「ファイル共有」の機能を使うのが現実的な選択です。右上のアイコンをクリックすると設定メニューが開きます。

DEXCS2014 - 設定_999(006)

フォルダのパスを選択しますが、ホスト側で共有設定されているフォルダーを選択します。

DEXCS2014 - 設定_999(007)

これで登録完了です(登録が完了したというだけで、仮想マシンで直ぐに使えるというものではありません)。

以上で、詳細設定はおしまいです。

 

 

仮想マシンの起動

Oracle VM VirtualBox マネージャー_999(002)

「起動ボタン」を押せば仮想マシンが立ち上がり、最初にBootメニューが現れます。

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999

何もしなければ、10秒後に一番上のライブ(live)モードで起動されることになります。まずはこのライブモードで動作するかどうかを確認しましょう。入手したisoイメージが不完全だったり、コピーに失敗していたりすることがよくあるからです。また、利用しているホストマシンとの間のハードウェア(たとえばグラフィックカード)問題によって起動できない場合もあるからです。

isoイメージが正常で、ホストマシンに問題がなければ、以下のような画面になるはずです(DEXCS2013以前では、この前にログイン画面が現れましたが、DEXCS2014ではその部分はスキップされています)。

LiveISO [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(003)

デスクトップ上の「setupDEXCS.sh」というファイルをダブルクリックします。

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(001)

実行するか、表示するかを問い合わせるダイヤログが開くので、「実行する」を押します。一番左側の「端末内で実行する」でも構いません。

ボタンを押すと暗転して、しばらくすると、以下のログイン画面が出てきます。

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(002)

ここでは、

ユーザー名:custom

パスワード:(無し)Enterキーを押す

を入力します。

以上で、セットアップが完了、以下の画面になります。LiveISO [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(004)

「setupDEXCS.sh」がなくなって、DEXCSランチャーのアイコンが出来ています。これで、DEXCSランチャーを始め、TreeFoamなどの動作を確認していただくことが可能になりますが、このライブモードでは、画面サイズ(解像度)制御や、ファイルのドラッグ&ドロップなどは出来ません(VMwarePlayerの場合は出来ますが)。

 

画面サイズ制御について

範囲を選択_999(392)

上の画面は、自分のマシンのデスクトップ全体をキャプチャーしたものです。仮想マシンを表示した画面の右下部分をマウスでつかんでドラッグすると、ウィンドウ自体のサイズは変更できます。

たとえば、拡大すると以下のようになり、

範囲を選択_999(393)

縮小すると、下のようになる、という具合です。

範囲を選択_999(394)

仮想マシンのデスクトップそのものは、何も変化していないということです。これがVMwarePlayerの場合は、ウィンドウのサイズに応じて、仮想マシンのピクセルサイズも自在に変化してくれるのですがね。

ちなみに、仮想マシンのデスクトップ解像度は次のようにして確認できます。

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(003)

「システム設定」⇒「ディスプレイ」です。

範囲を選択_999(395)

ここで、解像度の部分をクリックすると、

1024 x 768

800 x 600

という2つの水準しかないということが判ります。

VMwarePlayerの場合はこれがたくさんあって、ウィンドウサイズに応じて自在に対応できるようになっているわけです。

以上、画面サイズ制御について例示してきましたが、他にもファイルのドラッグ&ドロップや、クリップボードの共有など、「仮想マシンの詳細設定」で出来るように指定したのに拘らず、この段階では、有名無実です。

一方、これらのことは、VMwarePlayerでは最初から出来るようになっています。というのは、DEXCS for OpenFOAM(R)は、VMwarePlayer上の仮想マシンで製作しており、その製作の段階で、VMwareToolsという、これら機能を実現するツールをインストール済であったからです。

VirtualBoxでは、これとほぼ同等の機能を実現するのに、Guest Additions というツールをインストールする必要があります。

基本は、以下の「デバイス」⇒「Guest AdditionsのCDイメージ挿入」

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(004)

なんですが、以下のようなメッセージが出てしまいます。

範囲を選択_999(396)

つまり、ライブ動作用に、isoイメージがマウント済なので、これを取り外してもよいか?と聞いている訳です。

残念ながら、ここで「強制マウント解除」を選んでしまうと、システムそのものが起動できなくなり、これ以上先に進めません。

もちろん、上のメッセージ(isoイメージの存在場所)を手懸りにして、 「仮想マシンの詳細設定」において、このisoイメージを最初からマウントしておけば、出来ないことはありません。しかし、これが出来たとして、インストールするのにまた時間がかかるし、そもそもライブモードで動作確認するだけの用途に、そこまでやりますかねぇ?・・・となりますので、これはライブモードでなく、仮想マシンを構築した後の解説に回すこととします。

ライブモードを一旦シャットダウンします。

LiveISO [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(005)

LiveISO [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(006)

シャットダウンした後、たまに、以下のような画面で止まってしまう場合があります。

LiveISO [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(007)

そういう場合は、右上の「X」ボタンをクリックするか、「仮想マシン」⇒「閉じる」から、以下のダイヤログで「OK」ボタンを押して終了することが出来ます。

仮想マシンを閉じる_999

 

 

仮想マシンへのインストール

VirtualBoxマネージャから、「起動ボタン」を押して仮想マシンを起動させ、Bootメニューが表示されている10秒間の間に、何かキーを押すとカウントダウンが止まります。

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(005)

ここで起動メニューを上から3番目の「install」に切り替え、Enterキーを押します。すると、以下のように、ubuntuのインストールが開始されます。

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(006)

言語の選択です。

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(007)

ここで、21.5GB以上必要だとあります。最初の「ウィザード設定」でHDDの容量がこれ以下だと、次のステップへは進めません。

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(008)

あとしばらくは、「続ける」ボタンを押していくだけです。

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(009)

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(010)

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(011)

ここで、ユーザー名やパスワードを入力しますが、ユーザー名には、日本語や特殊文字を使用しないで下さい。

「続ける」ボタンを押すと、いよいよファイルコピーから始まってインストールが実行され、しばらく時間がかかりますが、終了すると以下のようになります。

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(012)

「今すぐ再起動する」を押すと、以下のログイン画面になります。

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(014)

ここでユーザー名は、少し前に登録したユーザー名になっているので、登録したパスワードを入力します。

画面が暗転した後、以下の表示になります。ライブモードで実行した時に比べて、画面のサイズが小さくなっています。

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(015)

ライブモードでやった時と同じように、DEXCSセットアップ(setupDEXCS.shをダブルクリック)していきます。

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(016)

「端末内で実行する」または「実行する」ボタンを押せば、再度ログイン画面が表示され、パスワード入力すると、以下の画面になってDEXCSセットアップは完了です。

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(017)

ここで仮想マシンの解像度を確認します。

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(018)

640 x 480 と、いわゆるVGAモードですね。今時これでは使えません。マウスで画面サイズを大きく変更しても、余白部分が拡がるだけです。

ここで、Guest Additions を使います。

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(019)

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(020)

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(021)

ここでインストールする際に登録したパスワードを入力します。

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(022)

インストールには、1〜数分かかりますが、上のような状態になったら、Enterキーを押して完了です。但し、一旦ログアウトしないと、効果が現れません。

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(023)

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(024)

ログインし直せば、ウィンドウサイズ(解像度)を自由にサイズ変更できるようになると思います。

但し、画面が暗転して、しばらく(数秒)応答のなかった後、

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(025)

上のようなメッセージが出ることがありますが、実害はないと思われます。「続行」ボタンを押して、そのまま作業は継続できます。

引き続き、解像度を確認してみます。

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(026)

標準的な2つのモード(1024 x 768, 800 x 600)と、現在の状態の3つのモード(上の例では、910 x 675)があることになりますが、現在の状態の値は、画面サイズを変更する都度、異なる値になります。

その他、ベースマシンとの間でのファイルのドラッグ&ドロップや、クリップボードの共有も、この時点で出来るようになっているはずなので、確認してみて下さい。但し、ファイルのドラッグ&ドロップは、成功したり、しなかったりがあるようです。

 

 

共有フォルダの設定

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(027)

ファイルマネージャで、共有フォルダを確認します。

範囲を選択_999(397)

VirtualBoxでは、共有フォルダは、 /media/sf_*** (***部はベースマシンのフォルダ名)に割り当てられます。

しかし、Guest Additions をインストールしただけでは、存在がわかるようになるだけで、アクセスすることは出来ません。

範囲を選択_999(398)

アクセス出来るようにするには、もう一手間必要で、「端末」を起動します。

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(028)

範囲を選択_999(399)

赤線部は、

sudo gpasswd -a dexcs vboxsf

となっていますが、dexcsの部分は、登録したユーザー名に置き換えて入力して下さい。その下のパスワードも同じく、登録したものを入力します。

これで、共有フォルダの中味を確認できるようになったら、たとえば以下のように、

DEXCS2014 [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(029)

シンボリックリンクを作成して、デスクトップ上から容易にアクセスできるようにしておくというのも、一つのアイデアです。

 

 

 

Hostキーについて

先の記事(DEXCS for OpenFOAM(R) on VirtualBox その1)で、画面をスケールモードに切り換える事が出来る(「ビュー」⇒「スケールモードに切り換える」)

範囲を選択_999(400)

と記しましたが、切り替えた後には、このメニューが見えなくなってしまい、戻したい場合にどうしたらよいのかわからなくなってしまいます。

LiveISO [実行中] - Oracle VM VirtualBox_999(008)

たとえば、上のキャプチャー図は、スケールモードでサイズを小さく表示させたものです。「仮想マシン」「ビュー」、、、といったメニューが表示されていません。

ここで、コマンド操作に慣れた人であれば、「Host+C」(「Host」キーを押しながら「C」キーを押す)で代替できるんだなと推察できるんですが、じゃあ「Host」キーって何だ?ということになります。

そういえば、VirtualBoxを立ち上げたばかりの時には、あれこれメッセージウィンドウが立ち上がって、「Host」キーが何たらかんたら・・・」もあったような記憶もありますが覚えてられません。あれこれ調べたところ、ここにありました(「ファイル」⇒「環境設定」)。

範囲を選択_999(401)

仮想マシンの画面でなく、VirtualBoxマネージャの画面です。以下の画面が出てきます。しかし、まだ判らない・・・

VirtualBox - 設定_999

ちなみに、ベースOSがWindowsの場合は、少し違っていて以下の画面。

2014-08-14_0937名前「ホストキーの組み合わせ」がショートカット「右Contrl」(Linuxマシン)または、Right Control」(Windowマシン) …何のこっちゃ? ですねぇ。

要は、「Host」キーには、「右Contrl」または、「Right Control」が割り当てられているということなんでしょうけど。

そこが判ったとしても、「右Contrl」 または、「Right Control」って何? でした。これもキーボード使いの達人ならすぐ判ったのかもしれませんが、キーボードには「Ctrl」キーが2箇所あって、右側の「Ctrl」キーの意味でした(これを調べるのにもずいぶん手間を掛けました(-_-;))。

 

 

最後に

これまで、VirtualBoxをあまり使ったことがなかったし、たまたまDEXCS2013 for OpenFOAM(R)では、ベースOSがLinux mintであったからか、何故かGuest Additions がインストール済であったので、これまでVirtualBoxでの使い勝手をさほど問題視しておりませんでした。

しかし、今のところDEXCS2014では、ここに記したような面倒な手順を踏まないことには、VMwarePlayerのほどには使い勝手が良くなりません。

今回、モバイル使用のノートパソコン限定ですが、VirtulBoxで使うこととしました。実際使ってみたところ、この手順の部分は除外してVMwarePlayerと比較すると、一長一短のレベルで使い物になりそうな事も判ったし、VMwarePlayerだとライセンスの問題やらMacユーザー対応もややこしくなるなどの点を勘案すると、VirtualBoxで使うことを前提として考えたほうが良いかもしれない、と思うようになりました。

その為には、この面倒な手順を何とかせねば、、、ですが、早い話、Guest Additions を最初から組み込んでおけば良いだけの事で、正式版の公開までには方策を考えたいと思っています。

 

DEXCS for OpenFOAM(R) on VirtualBox その1

これまでDEXCS for OpenFOAM(R) を仮想マシンで使う場合には、自身は主にVMwarePlayerを利用してきており、ユーザーの皆さんにも推奨してきていました。しかしここ最近、勉強会などで持参のノートパソコンでデモする際に、あまりの操作性の悪さに、ノートパソコンではVMwarePlayerをやめて、VirtualBoxを利用することに変更しました。
とはいうものの、その移行というか、問題が解決されるまでの経緯は簡単ではかったので、ここに備忘録として取りまとめておくこととしました。

 

何が問題であったのか

自分のノートパソコン(OSはWin8.1)は、13インチのディスプレイながら、1920×1080という高解像度で、老眼には虫メガネでも併用しないことにはちと辛い。ベースOSのWin8.1は画面解像度を変更して使用することができるのだが、仮想マシンの解像度とベースOSの解像度が一致しない。

つまり、フル解像度(1920×1080)でたとえば以下のような画面構成になったとして、
2014-08-12_1117

普通にベース解像度を落とす(1280x720)と下のような表示になってしまいます。

2014-08-12_1115

ちなみに、ベース(パソコン本体)の解像度は以下の画面で、

2014-08-12_1842

仮想マシンは以下の画面で、解像度を設定しています。

2014-08-12_2223

 

上の例ではベース解像度を落としたので、仮想マシンの(解像度は変えていないので)画面のサイズが大きくなってくれることを期待するのに、変わってくれないのです。おまけに、特にParaViewのマウス操作が異常にやりにくくなってしまい、散々な目にあいました(勉強会の聴衆の皆さんにはご迷惑をおかけしましたm(_ _;)m)。

ここで「普通に」と書いたところがミソで、実は後になってわかった事で、デフォルトでない方法(本記事末尾に記しておきます)でやればちゃんと期待通りの画面にすることが出来たのですが、その時点では判らなかったので、以下の展開になったという次第です。

VirtuaBoxはスケールモードで使う

それなら試しにVirtuaBoxでやってみようかとなり、やってみたら、VirtualBoxには「スケールモード」というウィンドウの表示方法があって、これを使うとベース解像度を変更することなく、仮想マシンの画面を拡大したり縮小したりすることができたのです。

つまり、普通(デフォルト)の表示では以下のようになりますが、

2014-08-12_1841

「ビュー」のメニューで、「スケールモードに切り換える」を選択すると、仮想マシンの画面を拡大したり、

2014-08-12_1840

縮小したり、

2014-08-12_1847

が自在に出来るということです。

ちなみに、VMwarePlayerだと、画面のピクセルサイズそのものが変わってしまい、これはこれでデスクトップ作業では有効なのですが、プロジェクターを使ってプレゼンする場合とか、老眼には易しくない高解像ノートパソコンでの作業には、このスケールモードの方が有り難いですね。

という訳で、今後ノートパソコンで使う場合には、VirtualBoxを使っていこうと思ったのですが、たとえば、上のスケールモードにしてしまうと、VirtualBoxのメニューが見えなくなってしまうので、これ(メニュー)を使いたくなった時にどうやって戻すのか、その方法を探すのも簡単ではなかったという点。

また、DEXCS for OpenFOAM(R)はもともとVMwarePlayer上の仮想マシンで作成しているので、最初から VMwareToolsがインストール済。なのでVMwarePlayerで使う分には親和性が良いというか、画面のリサイズやベースマシンとの間のファイルコピーが、ユーザーは何もしないでも最初から使えるようになっていますが、VirtualBox上ではそうもいかないので、あれこれ設定が必要(注記1)であるという点、などなどを次稿「その2」で掲載予定です。

(注記1)VMwarePlayerのVMwareToolsに相当するツールとして、VirtualBox では Guest Additions がありますが、これを入れる必要があるということです。但し。DEXCS2013 では、ベースOSがLinux Mint であったことが原因か、何故か最初から入っていた様で、これまでそこを意識せずに済んでいました。ところが、現在開発中のDEXCS2014ではベースOSをubuntuに戻したところ、これが入っていないことがわかったので、少々苦労したという事です。 

解像度変更のまっとうなやり方

2014-08-12_2208

上の赤枠部分をクリックすると、以下の画面に変わります。

2014-08-12_2210

ここで、赤の矢印で示す部分のチェックマークです。私のノートパソコンのデフォルトは外されておりました。これが諸悪の根源!