ParaViewでアニメーション作成

 

ParaViewもWindows版だと、アニメーションファイル(.avi)を直接作成してくれるみたいなんですが、Linux版というか、DEXCSに搭載したParaViewでは、コマ撮りの画像(jpg,png など)しか作成してくれません。

これまでは、ネット情報(たとえば、こちら)を頼りに、ffmegのコマンドを馬鹿の一つ覚えで使っていました。

$ ffmpeg -r 15 -i desktop/q/img1%03d.JPG -vcodec mjpeg -sameq pancake.avi

しかし、ムービーの形式も色々あって、オプションが一杯あるようなんだが、これらを一々コマンドライン上で、書き換えなんぞやってられない。

そこで、このffmpegをGUIで使えるようにするソフト(WinFF)があるということまでは簡単に調べることは出来ていたんですが、基本的にムービー形式を変換することが主要な使い方みたい。コマ撮り画像をつなげてムービーにする方法がわからなかった・・・といったところまでが「まえがき」で、このたびようやくその方法がわかったので、ここに備忘録として記しておく次第です。

ffmegとWinFFのインストール

ubuntu系であれば、普通にパッケージマネージャからインストール出来ます。

仕掛け

ミソはここです。

コマ撮り画像が収納されたフォルダ中に、ファイルの連番部分を「%04d」に変更した空ファイルを作っておくことです。ここで「04」という数字は、連番が4桁の数字になっているからで、5桁であれば「05」にします。

WinFFの使い方

WinFFを起動したら、上記ファイルをドラッグ&ドロップ・・・

まぁ、後は説明するまでないでしょう。

Video Size を直接指定してやらないと、標準サイズにされてしまうところくらいでしょうか。Optionsボタンを押すと、この設定メニューが使えるようになります。

ムービーの形式やPresetメニューにははうんざりするほど選択肢があり、その分野には詳しくないので、何がお薦めかはわかりません。ものによってはエラーで変換できないものもありますが、まぁ自分なりに使えそうなものを試行錯誤してください。

 

DEXCS2012 for OpenFOAM(R) 製作メモ

DEXCS2010以来、isoイメージの基本的な製作方法は変わっていませんが、製作方法メモが散逸してしまっているので、ここにとりまとめておくことにしました。

DEXCS2012ではベースOSをこれまでのUbuntuからLinux Mintに変更した事で、一部の人からはUbuntuへの復帰を希望する声もあがっているようです。そういう人には独自にUbuntu版をリリースしてもらっていいんじゃないかと、その際の参考資料にしてもらえればと思います。Linux Mint といってもベースはUbuntuなので、アプリケーションのインストール方法などは全く同じです。違うのはデスクトップのGUI環境だけで、その設定箇所も明記しておきました。

但し、内容の説明に不十分な点が多々ある点は自覚しており、追って修正・追記していく予定ではありますが、ご指摘頂ければ、その作業も捗ることになりましょう。

また、こうしてまとめ直してみると、もうちょっとスマートにやる方法もあったんでないかと・・・何かと考えさせられます。

ベースOS(Linux Mint)の日本語化

参考サイト⇒http://linuxmint-jp.net/download.html

$ wget -q http://linuxmint-jp.net/linuxmint-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add –
$ sudo wget http://linuxmint-jp.net/sources.list.d/linuxmint-ja.list -O /etc/apt/sources.list.d/linuxmint-ja.list
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get dist-upgrade

$ sudo apt-get install mint-gnome-ja

日本語フォルダ環境変更

  • せっかくOSを日本語化したのですが、CAEアプリの場合、フォルダー名に日本語を使うと、何かと不都合が生じる場合が多いので、フォルダ名だけは日本語表示させないようにしておきます。

$ export LANG=C
$ xdg-user-dirs-gtk-update
$ echo C > .config/user-dirs.locale

  • システム⇒コントロールセンター⇒自動起動するアプリ を起動し、「ユーザー・フォルダーの更新」のチェックマークを外しておく
  • ホームフォルダ中、Desktop以外のフォルダーを全て削除

 

remastersys

  • 再配布用isoイメージを作成するツールです。

参考サイト⇒http://www.geekconnection.org/remastersys/

  • http://www.remastersys.com/ubuntu/remastersys.gpg.key を入手し、適当な場所へ保存しておく。
  • Synapticパッケージマネージャの、「設定」⇒「リポジトリ」を選択すると新たにメニューが現れる。「認証」タブを選択し、「鍵ファイルのインポート」ボタンを押して、上記ダウンロードした鍵ファイルを読み込む。
  • 引き続き、「他のソフトウェア」タブを選択したメニューにて、「追加」ボタンを押すと、APTラインの入力を促されるので、以下入力。

deb http://www.remastersys.com/ubuntu precise main

  • 「ソースを追加」ボタンを押せばソフトウェアソースのリストに追加される。但しその際、上記ラインともう一つ、以下も追加されるが、こちらの方はチェックマークを外しておく。

deb http://www.remastersys.com/ubuntu precise main(ソースコード)

  • 設定画面を閉じて、パッケージマネージャの「再読込」ボタンを押す。
  • remastersysy, remastersys-gui がパッケージリストに出てくるようになるので、これをインストールする。

 

アプリケーションのインストール

再配布用のDEXCSイメージを作成する際に、上記導入したremastersysを使いますが、remastersysを含めてパッケージマネージャを使ってインストールしたアプリケーションはそのまま使えるようになります。しかしそうでないものを再配布用のDEXCSイメージでも使えるようにするには、それなりの手当が必要です。

パッケージマネージャにて新たにインストールするアプリケーション

emacs

    • 一口にemacsと言って、色々なGUIインタフェースがあるのですが、DEXCS for OpenFOAMでは、Synapticパッケージマネージャで、emacs23-lucidをインストール指定している。理由は全くの個人的な好みによるもの。

FreeCAD

    • Extensible Open Source CAx program (alpha)
    • 普通にインストールしただけでは、初期画面がまっさらで、ツールメニューなど何もないので、これをカスタマイズして、ホームディレクトリ下にできた.FreeCADを、/etc/skelの下へコピーしておきます。

python-wxGlade

    • wxPython を使って Python により書かれた GUI デザイナ
    • wxGlade は有名な GUI ツールキットである wxPython を使って Python により 書かれた GUIデザイナであり、wxWidgets/wxPython ユーザインターフェイスの作成 を補助します。現時点では、Python、C++ および XRC
      (wxWidgets の XML リソース) コードを生成できます。

SPE

    • Stani の Python エディタ
    • Spe は Python 用 IDE であり、自動インデント、自動補完、関数 tips、 構文配色、構文強調、UMLビューア、クラスエクスプローラ、ソースインデックス、 自動 todo リスト、メモ帳、pycrust シェルの統合、Python ファイルブラウザ、最近編集したファイルのブラウザ、ドラッグアンドドロップ、 コンテキストヘルプなどの機能があります。Special は Blender 三次元
      オブジェクトブラウザと Blender 内で対話的に起動する機能により Blender をサポートします。Spe は wxGlade と XRCed(gui デザイナ)、 PyChecker (ソースコード診断ツール)、そして Kiki (正規表現端末) が同梱されます。 Spe は
      wxGlade により拡張可能です。

kdiff3

    • KDiff3 は 2 個または 3 個の入力ファイルを比較して、一行単位、一文字単位で差分を表示します。自動マージ機能や、マージ時の衝突を解消するための利用しやす い統合されたエディタを提供します。
    • KDiff3は再帰的なディレクトリ比較やマージ も可能です。
    • なので、ケースファイルを比較して、相違点を見つけるといった用途に使えます。

browser-plugin-gnash

    • GNU Shockwave Flash (SWF) player – Plugin for Mozilla and derivatives

gnome-terminal

    • Ubuntuで標準のコマンド・ライン端末です。
    • Linux Mint Mate版ではmate-terminalが標準ですが、DEXCSやTreeFoamはこれまでUbuntu上で開発してきた経緯があり、この端末を使用しているのでこれも追加インストールしてあります。

nautilus

    • Ubuntuで標準のファイル・マネージャです。
    • Linux Mint Mate版の標準は、Cajaですが上に述べたのと同じ理由で追加インストールしてあります。

gedit

    • Ubuntuで標準のテキスト・エディタです。
    • Linux Mint Mate版の標準は、plumaですが上に述べたのと同じ理由で追加インストールしてあります。

xterm

    • 昔ながら(?)の端末です。
    • helyxOSで必要になります。

eog

    •  画像ビューアプログラム Eye of GNOME
    • DEXCSランチャーのポスト処理で、gnuplotで作成したグラフ表示に使用します。

手動でインストールするアプリケーション

  • 入手に必要なヴァージョン管理システムやら、コンパイルに必要なライブラリは以下の通り。

$ sudo apt-get install git-core

$ sudo apt-get install subversion

$ sudo apt-get install python-numpy

$ sudo apt-get install python-dev

  • 以下、OpenFOAM〜helyxOSのインストールまでは、一旦ホームディレクトリ直下にOpenFOAMというフォルダを作成し、その中でインストールしますが、再配布用には、OpenFOAMのフォルダ以下、/opt/の下に移動し、ホームディレクトリ下にシンボリックリンクをはっておきます。

$ cd
$ ln -s /opt/OpenFOAM OpenFOAM

OpenFOAM

参考サイト⇒http://www.openfoam.org/download/git.php

$ cd

$ mkdir OpenFOAM

$ cd OpenFOAM

$ git clone git://github.com/OpenFOAM/OpenFOAM-2.1.x.git

$ sudo apt-get install build-essential flex bison cmake zlib1g-dev qt4-dev-tools libqt4-dev gnuplot libreadline-dev libncurses-dev libxt-dev

$ sudo apt-get install libscotch-dev libopenmpi-dev

$ cd OpenFOAM-2.1.x

$ . etc/bashrc

$ ./Allwmake

ParaView

    • 基本的に、OpenFOAMの参考サイトに記してある通り、OpenFOAMのコンパイルに引き続いて、

$ cd $WM_THIRD_PARTY_DIR
$ ./makeParaView

    • で良いのですが、このままだとpythonスクリプトが使えないので、makeParaViewスクリプトを一部変更する。

# MPI support:

withMPI=true
MPI_MAX_PROCS=32

# Python support:
# note: script will try to determine the appropriate python library.
# If it fails, specify the path using the PYTHON_LIBRARY variable
withPYTHON=true
# PYTHON_LIBRARY=””
PYTHON_LIBRARY=”/usr/lib/libpython2.7.so.1.0″

    • ParaViewのコンパイルが終わったら、

$ cd $FOAM_UTILITIES/postProcessing/graphics/PV3Readers
$ wmSET
$ ./Allwclean
$ ./Allwmake

pyFOAM

 

参考サイト⇒http://openfoamwiki.net/index.php/Contrib_PyFoam

cd $HOME/OpenFOAM

$ svn co https://openfoam-extend.svn.sourceforge.net/svnroot/openfoam-extend/trunk/Breeder/other/scripting/PyFoam/

$ cd PyFoam

$sudo python setup.py install

    • 再配布用イメージでの動作に不具合を生じないように、一部chownすべきファイルがありましたが、その名前は失念しました。

swak4Foam

参考サイト⇒http://openfoamwiki.net/index.php/Contrib/swak4Foam

 

$ cd $HOME/OpenFOAM

$ svn checkout https://openfoam-extend.svn.sourceforge.net/svnroot/openfoam-extend/trunk/Breeder_2.0/libraries/swak4Foam/

$ cd swak4Foam

$ ./Alwmake

$ cd $FOAM_USER_LIBBIN

$ mv * ../../../../OpenFOAM-2.1.x/platforms/linuxGccDPOpt/lib/

$ cd ../bin

$ mv * ../../../../OpenFOAM-2.1.x/platforms/linuxGccDPOpt/bin/

  • コンパイルしたライブラリなど通常、$FOAM_USER_LIBBINに生成されますが、この場所は再配布用イメージに引き継ぐことが出来ないので、共通場所である$FOAM_LIBBINに移動しています。

helyxOS

    • 64bit版のみ

入手先⇒http://sourceforge.net/projects/helyx-os/

    • $HOME/OpenFOAM にて解凍
    • chmod 755 helyxOS.sh
    • 起動用スクリプト(helixOS)を以下作成し、/usr/binへ収納

#!/bin/bash
. $HOME/OpenFOAM/OpenFOAM-2.1.x/etc/bashrc
export PATH=$HOME/OpenFOAM/Engys/HelyxOS/v100/:$PATH
export LANG=en
helyxOS.sh

  • ランチャーコマンドは、以下設定

/usr/bin/helixOS

Blender

入手先⇒http://www.blender.org/download/get-blender/

    • /opt/にて展開

$ sudo ln -s /opt/blender-2.64a-linux-glibc27-i686/blender /usr/bin/blender

SwiftBlock

入手先⇒https://github.com/nogenmyr/swiftBlock

    • /opt/blender-2.64a-linux-glibc27-i686/2.64/scripts/addons/ に展開し、chmod 755
    • 但し、現時点における最新版(2012/10/21のタイムスタンプ)はバグがあるようなので、その前のヴァージョンを利用している。

 

SwiftSnap

入手先⇒https://github.com/nogenmyr/swiftSnap

    • /opt/blender-2.64a-linux-glibc27-i686/2.64/scripts/addons/ に展開し、chmod 755

JAVA gnuplot GUI

入手先⇒http://sourceforge.net/projects/jgp/

    • /opt/にて展開
    • ランチャーコマンドは、以下設定

java -cp /opt/jgp/classes jgp.gui.JGP

TreeFoam

    • /opt/にて展開
    • ホームディレクトリ下にシンボリックリンクをはっておきます。

$ cd
$ ln -s /opt/OpenFOAM OpenFOAM

    • ランチャーコマンドは、以下設定

/opt/TreeFoam/treefoam

デスクトップ周り

壁紙とアイコン

入手先⇒http://dexcs.gifu-nct.ac.jp/pukiwiki/index.php?DEXCS%A4%CE%A5%ED%A5%B4

  • 壁紙は、/usr/share/backgrounds/ に収納

$ cd /usr/share/backgrounds/linuxmint

$ sudo rm default_background.jpg

$ sudo ln -s ../DEXCS2012-desktop\ .png default_background.jpg

  • アイコンは、/usr/share/icons に収納

再配布用の仕組み

remastersys で再配布イメージを作成する際に、/home ディレクトリ下にあって再配布イメージに継承したいものは、/etc/skel下に収納しておけば、継承してくれるのですが、ユーザーの名前までは継承してくれません。そこでDEXCSでは、ユーザー名を継承できるように、セットアップスクリプトを同梱して配布するようにしています。

一方、/home ディレクトリ下でない箇所(/optや/usr/binなど)に追加したファイルは自動的に再配布用イメージに継承されますが、ただ問題は全てファイルのオーナーがrootになってしまう点です。単にアプリケーションを実行するだけで済ませられるようなアプリはそれで構いませんが、そうでない(OpenFOAMなどOpenFOAMの下に各ユーザー固有のワークディレクトリを作成するなどの)アプリの場合は、前もって書き込み権限を付与していくことで対処しています。

再配布用/etc/skelのセッティング

    • /etc/skel下に収納するファイルの管理が煩雑になってきたので、DEXCS2012からは、これらをスクリプトで管理するようにしました。

#!/bin/sh

rm -rf /etc/skel/.FreeCAD/
cp -r .FreeCAD/ /etc/skel/

#rm -rf /etc/skel/.blender/
#cp -r .blender/ /etc/skel/

rm -rf /etc/skel/.gconf/
cp -r .gconf/ /etc/skel/

rm -rf /etc/skel/.config/
cp -r .config/ /etc/skel/

rm -rf /etc/skel/.mateconf/
cp -r .mateconf /etc/skel/

rm -rf /etc/skel/.local/
cp -r .local /etc/skel/

rm -rf /etc/skel/Desktop/DEXCS
cp -r Desktop/DEXCS /etc/skel/Desktop/

rm -f /opt/TreeFoam/Ver*
rm -rf /opt/OpenFOAM/dexcs*

  • remastersysを実行する前に、ホームディレクトリ下で上記スクリプトをスーパーユーザ権限で実行しておきます。
  • 赤字部分が、Linux Mint 版での固有セッティングです。この中に追加したランチャーの設定ファイルなどが収納されています(ここだけではありませんが)。Ubuntu版ではここを相応なもので置き換えてやることになると思いますが、特に12.04以降は、あまり触っていないので定かではありません。

再配布イメージに同梱するセットアップスクリプト(setupDEXCS.sh)

    • DEXCSをインストールする際、最初に実行するセットアップスクリプトです。

#!/bin/sh
WHO=`whoami`
echo “#!/bin/sh” > ~/Desktop/DEXCS/startup1.sh
LIST=~/Desktop/DEXCS/setup.list
while read i
do
echo “sed ‘s/dexcs\/Desktop/$WHO\/Desktop/g’ $i > ~/Desktop/DEXCS/temp” >> ~/Desktop/DEXCS/startup1.sh
echo “sed ‘s/dexcs\/デスクトップ/$WHO\/Desktop/g’ ~/Desktop/DEXCS/temp > $i” >> ~/Desktop/DEXCS/startup1.sh
echo “sed ‘s/home\/dexcs/home\/$WHO/g’ $i > ~/Desktop/DEXCS/temp” >> ~/Desktop/DEXCS/startup1.sh
echo “cp ./DEXCS/temp $i” >> ~/Desktop/DEXCS/startup1.sh
done < ${LIST}

chmod +x ~/Desktop/DEXCS/startup1.sh
~/Desktop/DEXCS/startup1.sh
mv ~/Desktop/DEXCS/DEXCS2012.desktop ~/Desktop/
. /opt/OpenFOAM/OpenFOAM-2.1.x/etc/bashrc
mkdir -p $FOAM_RUN
mkdir -p $FOAM_USER_APPBIN
cp ~/Desktop/DEXCS/launcherOpen/snappyDictExporter.py $FOAM_USER_APPBIN
cp ~/Desktop/DEXCS/launcherOpen/bcFilesConverter.py $FOAM_USER_APPBIN
rm ~/Desktop/ubiquity-gtkui.desktop -f
rm ~/Desktop/setupDEXCS.sh
killall -u $WHO

    •  再配布イメージにて、新たにユーザー名を変更する場合に、ユーザー名に応じてパスが直打ちになっている部分を書き直しています。マスターディスクでは、ユーザー名をdexcsとしているので、/home/dexcs の部分を、/home/($WHO)に変更
    • 変更が必要なファイルの名前リストは、~/Desktop/DEXCS/setup.listに記してあります。

~/Desktop/DEXCS/DEXCS2012.desktop
~/Desktop/DEXCS/dexcs.wxg
~/Desktop/DEXCS/launcherOpen/dexcs.py
~/Desktop/DEXCS/SWAK/dexcsSWAK.wxg
~/Desktop/DEXCS/SWAK/myDialog1.wxg
~/Desktop/DEXCS/SWAK/myDialog2.wxg
~/Desktop/DEXCS/SWAK/testFrameListBox.wxg
~/Desktop/DEXCS/SWAK/dexcsTextSsercher.wxg
~/Desktop/DEXCS/SWAK/timeLinePlotter.wxg
~/.config/mate/panel2.d/default/launchers/gnome-terminal.desktop
/opt/TreeFoam/treefoam.py
/opt/TreeFoam/treefoam.1.25
/opt/TreeFoam/configTreeFoam
/opt/TreeFoam/wxg/runParallelDialog.wxg
/opt/TreeFoam/wxg/separateCellZoneGroupDialog.wxg
/opt/TreeFoam/wxg/changeZoneNameDialog.wxg
/opt/TreeFoam/wxg/changeConfigTreeFoamDDialog.wxg
/opt/TreeFoam/wxg/changeConfigTreeFoamDialog.wxg
/opt/TreeFoam/wxg/selectConjugateCouplingFieldsDialog.wxg
/opt/TreeFoam/wxg/meshOperationDialog.wxg
/opt/TreeFoam/wxg/mergeZonesDialog.wxg
/opt/TreeFoam/wxg/selectFieldsForEditDialog.wxg
/opt/TreeFoam/wxg/selectFluidRegionDialog.wxg
/opt/TreeFoam/wxg/inputTextDDialog.wxg
/opt/TreeFoam/wxg/setCouplingConjugateDialog.wxg
/opt/TreeFoam/wxg/plotWatcherDialog.wxg
/opt/TreeFoam/wxg/openGridEditorDialog.wxg
/opt/TreeFoam/wxg/setDataInFieldsDialog-bak.wxg
/opt/TreeFoam/wxg/setDataInFieldsDialog.wxg
/opt/TreeFoam/wxg/saveCSV_Dialog.wxg
/opt/TreeFoam/wxg/gaugeDDialog.wxg
/opt/TreeFoam/wxg/editBoundaryConditionsDialog.wxg
/opt/TreeFoam/wxg/openFieldForGridEditorDDialog.wxg

 

DEXCS2012 for OpenFOAM(R) 幻(?)のデスクトップ

コンサルの仕事もひとつ片付いて、ようやくDEXCS2012 for OpenFOAM(R)の本格開発に着手しました。

関西の勉強会にてアナウンスした、これまでの構想をおよそ盛り込んだシステムの外部仕様というか、ユーザーインタフェースが固まったので、ここに紹介しておきます。

 

デスクトップ画面

  • DEXCS2012のアイコンと壁紙は、つい最近公開されました。
  • 但し、一般的なフォルダーやゴミ箱のアイコンは変更になる可能性があります(理由は後述)。なので、表題の「幻(?)」ということになっています。

DEXCSランチャー

  • 従来、メッシュ1/メッシュ2 と2つのメッシュ作成タブがありましたが、今回からはSwiftツールの導入により、1つに統合。⇒よりシンプルになった(と思う)。

TreeFoam+dexcs十徳ナイフ

  • 十徳ナイフで実装していた機能のうち、TreeFoamで実現できない部分のみ、サブメニューから実行できるような仕組みを考えました。

 主要な同梱プログラム

補足

  • OSのLinux Mint について見慣れない人もいるかと思いますが、基本的な部分は従来のUbuntuと同じです。
  • なので、OpenFOAMのインストールなどは、Ubuntu用に公開されている方法をそのまま使えます。
  • 何が違うかというと、Ubuntuに、デスクトップ周りに関して、別のパッケージを追加したものと言ったほうが良いかもしれません。
  • Ubuntuは当初、Windowsと類似のデスクトップ環境だったのが、だんだんと独自色を強めてまいりました。
  • そしてUbuntu11.10以降のデスクトップが問題だったのです。確かに画面のデザインが洗練されてきていることは認めるにしても、どうにも使いにくくて仕方ありません。少なくともCAEをやろうとする人間からみて、Ubuntuの方向性は違うとしか言いようがない。
  • 確かにWindowsが決して洗練されているとは言わないですが、まだ「まし」というものです。
  • Mintは名前の示す通りの配色が特徴的というだけで、デスクトップのメニューやウィンドウ操作など、Windowsユーザーにとっては非常に馴染みやすいものがあります。
  • なので、DEXCS2012 for OpenFOAM(R) では、これまでのUbuntu路線から、Mint路線への転換を図ることとしました。
  • 但し、Mintと一口に言って、ひとつだけの顔でなく、MATE, Cinnamon,Xfce といったいくつかのエディションがあって、微妙に操作方法やメニュー構成が違ったりしている。
  • これらのエディションのうち、当初は個人的な好みに合いそうなものとしてXfceを採用して日本語化を含めカスタマイズしたのが、ここに公開したデスクトップイメージです。
  • しかし、さてアルファ版を限定公開でもしてみるかとなって、Mintの配布条件を調べると、ここで問題発覚!

NO codecsと示されているDVDイメージ以外は、特許で保護されているコーデックやDVDのCSSを回避するlibdvdcssを含んでいる。日本国内での配布は、特許法や不正競争防止法に抵触するので注意が必要である。

ウィキペディアより

  • No codec版は、MATEだけなので、Xfceは配布に問題ありということです。なので、「幻(?)」という次第です。

Helyx-OSがようやく動いた

このところコンサル業務も多忙で、本HPの更新もままならなかったのですが、ひとつの仕事が片付いたので、ペンディング中であったHelyxOSを使ってみました。

すでに日本語の解説ページとしては有名なPENGUINさんのHelyx-OSを使ってみるがあるので、そこに書いてある通りに動かすことが出来た人もあるとは思いますが、そうでない人も多分、多いはず。かくいう自分もそうで、インストールから起動させるところまではうまくいったのですが・・・

ファイルマネージャーでフォルダー間移動が出来ない

フォルダツリーを上方に移動することは出来るんですが、下方への移動がどうにも出来ませんでした。

ただ、この件に関しては、すでに先月の関西の勉強会でつぶやいたように、JAVAとの相性というか、操作方法に熟知していなかったという問題にすぎませんでした。

ということで、その後、改めて使ってみたんですが、stlのインポートや Base Meshの設定まではうまくいったのですが、メッシュを作成(Create Mesh)しようとすると・・・

libblockMesh.so: cannot open shared object file

blockMesh: error while loading shared libraries: libblockMesh.so: cannot open shared object file: No such file or directory
snappyHexMesh: error while loading shared libraries: libfiniteVolume.so: cannot open shared object file: No such file or directory

ということで、どうにも先へ進めない。

先月の岐阜の勉強会でも、うまく動かないという人がいて、自分はその後で確かめてみたことになるんですが、多分同じ症状でないかと思う。

そこで、CFD-Onlineの記事を調べると同様の症状のレポートがあって、その人はCAELinuxの環境で動かしていたんだが解決されておらず、どうやら「CAELinux,に問題あり」ということで終わってしまっている。

そもそも、libblockMesh.soって何?ってことになる。これまであまり気にしていなかったが、確かに、OpenFOAMの lib の中に、libblockMesh.soが存在することは、今回初めて知ることになった。ただ、OpenFOAMの環境が組み込んであるので、それが見つからないとはどういうことなんだぁ???・・・ということです。

ubuntuのヴァージョンの問題

そこで、ようやく本記事の結論です。何のことはない、OSを変えたら、すんなり動きました。

これまで散々苦労してきたのは、ubuntu-10.04(CAELinuxも多分同じ)

ubuntu-11.04 / ubuntu-12.04 はすんなり動きました。PENGUINさんの記事も、Linux MINT 12 なので、納得です。

 

DEXCS2012に向けて

次期DEXCS2012のOSが、ubuntu-10.04のままであることは、まずあり得ないので、これでHelyx-OSを搭載するかどうか、候補ソフトの一つとして残ったことにはなる。

 

追記(2012/1025)

次期DEXCS2012のOSはLinux Mint13(≒Ubuntu 12.04)として、アルファ版にはHelyx-OSをインストールしてありませんが、本日、動作確認はしてみました。

ケースファイルを作ってくれるところまでは動きましたが、blockMesh, snappyHexMesh を実行してくれません。

⇒ よくよく調べたら、xtermをインストールする必要がありました。