DEXCS2012 for OpenFOAM(R) 特別版

6月20日(木)に実施される、オープンCAEワークショップ2013の講習会で使用予定の、表記のisoイメージが完成、DVD焼付けを依頼中です。

同日より、会場もしくは、オープンCAE学会のWebサイトにて販売される予定です。

ここでは、公開版の同梱プログラムとの違いについて整理しておきます。ご質問、不具合情報などは、本スレッドにぶら下げて(コメント投稿して)下さい。

 ヴァージョンアップしたもの

新規に追加したもの

その他、特記事項

  • 当初、OpenFOAMのヴァージョンアップだけを予定していたのですが、ヴァージョンアップに伴って、ケースパラメタ設定ファイルの変更などがあった為、DEXCSランチャーや、TreeFoamにおいても、ヴァージョンアップ対応が必要になりました。
  • 講習会にて「OpenFOAMのためのメッシュ生成入門」として、様々なメッシュ作成演習が実施されることになり、オープンソースのメッシュツールも、講習では使用しないものも含めて各種組み込むこととしました。
  • サイズが3.8GBとなってしまい、そろそろライブDVDとしてのサイズ限界に近づいてきました。
  • 本isoイメージを使って、仮想マシンを作成するには、ディスク容量として一般的なデフォルトサイズ20GBでは足りません。最低でも25GBは必要になるようです。

 

 

DEXCS2012 for OpenFOAM(R) リリースノート

DEXCS for OpenFOAM(R) は、OpenFOAMと、これをより簡単・高度に活用できるようにする為の様々なツールをすべてインストール済のオール・イン・ワンパッケージで、誰でも簡単・即使えるようにしたマシンイメージ(isoファイル)です。

DEXCS2012では、OSやOpenFOAMのヴァージョンアップに対応、初心者向けのランチャーをより簡単にするとともに、DEXCS2011から搭載するようになった中級者向けツールの機能強化を図りました。

インストールと利用法

詳しくはこちら

  • マシンイメージなので、DVDにイメージ書き込みすれば、DVDから起動してそのまま利用することができます。 (DEXCS初体験の人はこのライブDVDとして「まずは使ってみる」方法をお薦めします。)
  • 起動後にインストール機能により、HDD等に直接インストールできる上、使用するユーザー名等を選択することができます。
  • VMWare Player等の仮想環境で起動して、仮想環境を作成することも簡単です。
  • 基本的に、DEXCS2011でやった方法と同じですが、同じやり方が通用しない部分が一部あるので、DEXCS2011の利用経験者はご注意のほど。

同梱プログラム

OSはLinux Mint13

といっても、ベースはUbuntu-12.04なので、アプリケーションのインストール方法などは、ubuntuのそれと全く同じです。違うのはデスクトップのGUI環境だけです。

標準のターミナル、ファイルマネージャ、テキストエディタがubuntuとは異なりますが、DEXCSランチャーやTreeFoamは、ubuntuの標準ツールを使用することを前提に作られているので、ubuntu互換ツールとして起動できるようにしてあります。

その他のドキュメントについて

  • DEXCSランチャーのヘルプメニューを参照下さい。
  • 本当に初めて使う人は、「ランチャーの使い方」-「まずは使ってみる」をご覧下さい。
  • 「ランチャーの使い方」-「形状作成」にて、Swiftツールの使い方を概略説明しています。
  • 「ランチャーの使い方」-「メッシュ」「計算実行」「結果処理」を理解できるようになると、OpenFOAMの基本的なファイル構造を理解できたことにもなります。
  • 以上は動画チュートリアルになっていますが、「フラッシュプレーヤー」を変更して参照することを強くお勧めします。変更方法は、最下段の「フラッシュプレーヤーの変更方法」をご覧ください。
  • Swiftツールのより実践的な使用方法は、以下の講習会資料をご覧ください。
  • JAVA gnuplot GUI の使用方法

 

Helyx-OSがようやく動いた

このところコンサル業務も多忙で、本HPの更新もままならなかったのですが、ひとつの仕事が片付いたので、ペンディング中であったHelyxOSを使ってみました。

すでに日本語の解説ページとしては有名なPENGUINさんのHelyx-OSを使ってみるがあるので、そこに書いてある通りに動かすことが出来た人もあるとは思いますが、そうでない人も多分、多いはず。かくいう自分もそうで、インストールから起動させるところまではうまくいったのですが・・・

ファイルマネージャーでフォルダー間移動が出来ない

フォルダツリーを上方に移動することは出来るんですが、下方への移動がどうにも出来ませんでした。

ただ、この件に関しては、すでに先月の関西の勉強会でつぶやいたように、JAVAとの相性というか、操作方法に熟知していなかったという問題にすぎませんでした。

ということで、その後、改めて使ってみたんですが、stlのインポートや Base Meshの設定まではうまくいったのですが、メッシュを作成(Create Mesh)しようとすると・・・

libblockMesh.so: cannot open shared object file

blockMesh: error while loading shared libraries: libblockMesh.so: cannot open shared object file: No such file or directory
snappyHexMesh: error while loading shared libraries: libfiniteVolume.so: cannot open shared object file: No such file or directory

ということで、どうにも先へ進めない。

先月の岐阜の勉強会でも、うまく動かないという人がいて、自分はその後で確かめてみたことになるんですが、多分同じ症状でないかと思う。

そこで、CFD-Onlineの記事を調べると同様の症状のレポートがあって、その人はCAELinuxの環境で動かしていたんだが解決されておらず、どうやら「CAELinux,に問題あり」ということで終わってしまっている。

そもそも、libblockMesh.soって何?ってことになる。これまであまり気にしていなかったが、確かに、OpenFOAMの lib の中に、libblockMesh.soが存在することは、今回初めて知ることになった。ただ、OpenFOAMの環境が組み込んであるので、それが見つからないとはどういうことなんだぁ???・・・ということです。

ubuntuのヴァージョンの問題

そこで、ようやく本記事の結論です。何のことはない、OSを変えたら、すんなり動きました。

これまで散々苦労してきたのは、ubuntu-10.04(CAELinuxも多分同じ)

ubuntu-11.04 / ubuntu-12.04 はすんなり動きました。PENGUINさんの記事も、Linux MINT 12 なので、納得です。

 

DEXCS2012に向けて

次期DEXCS2012のOSが、ubuntu-10.04のままであることは、まずあり得ないので、これでHelyx-OSを搭載するかどうか、候補ソフトの一つとして残ったことにはなる。

 

追記(2012/1025)

次期DEXCS2012のOSはLinux Mint13(≒Ubuntu 12.04)として、アルファ版にはHelyx-OSをインストールしてありませんが、本日、動作確認はしてみました。

ケースファイルを作ってくれるところまでは動きましたが、blockMesh, snappyHexMesh を実行してくれません。

⇒ よくよく調べたら、xtermをインストールする必要がありました。